2001.11

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「何言い出すんだ、いきなり。」  白石先輩は動揺していた。 「なんやったらキャプテンの得意な200メートルで勝負してみましょか?それやったら文句ないでしょ。」 「そ、それは・・」  思わぬ安原の提案に白石先輩は言葉が詰まる。 「なんや、逃げるんすか?」  こんな挑発になんか乗らなきゃいいのに、生真面目な先輩は安原の口車に乗ってしまった。 「・・俺が勝ったら真面目に練習やれよ。」  我が意を得たとばかりに立ち上がり安原が言い放つ。 「じゃあ、一番速い人がこの部活を仕切って練習メニューも決めるっちゅうことで、いいっすよね、。」
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