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「何言い出すんだ、いきなり。」
白石先輩は動揺していた。
「なんやったらキャプテンの得意な200メートルで勝負してみましょか?それやったら文句ないでしょ。」
「そ、それは・・」
思わぬ安原の提案に白石先輩は言葉が詰まる。
「なんや、逃げるんすか?」
こんな挑発になんか乗らなきゃいいのに、生真面目な先輩は安原の口車に乗ってしまった。
「・・俺が勝ったら真面目に練習やれよ。」
我が意を得たとばかりに立ち上がり安原が言い放つ。
「じゃあ、一番速い人がこの部活を仕切って練習メニューも決めるっちゅうことで、いいっすよね、キャプテン。」
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