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幼馴染み
俺とあいつとお前は小さい頃からずっと一緒
幼馴染みのお前は俺の部屋でうたた寝をする
あいつを待っている間に
無防備に俺に寝顔を見せる
やっぱり完全に男として見られてないな
臆病な俺は幼馴染みを崩したくなくて
何年もずっとお前への気持ちをただただ大事に温めていた
ある日あいつが言った
「俺 彼女のこと好きかも」
そのあとすぐ 2人は幼馴染みから恋人になった
お前はあいつの前で今まで見せなかった顔を見せている
何年も温めた俺の想いは行き場を失くしてさ迷った後
今まで通りを続けることの燃料に変わる
思ったよりしんどい
ねぇ 俺も男だよ
少しだけ眠るお前に邪な気持ちが手を伸ばす
瞬間
「おじゃましまーす」とあいつが現れて
俺の欲望は瞬時に引き揚げる
「あっ こいつまた寝てンの?」
と言いながらコートを脱いで、
あいつは お前を揺すり起こす
お前は眠たそうに目を擦り あいつを見つけて甘える
最高にかわいい けどそれは俺のものではない
「いちゃつくなら余所でたのむよぉ」とちゃかして
また幼馴染みに戻る
たった一人俺だけが‥‥
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