余計なこと

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余計なこと

私はあなたにとってで出来ている だから 私と居ることはあなたにとってきっと苦痛な時間でしかない 私もあなたと過ごす時間は 顔色を伺い 合いもしない視線を探して悲しいだけ 愛だの恋だの そんなんじゃない それは無駄だし 家族ってそう言うもの そうなのかも知れない  あなたは私が出来ないことをフォローして 私が過ごしやすいよう気を遣っている  私はあなたに怒られないように 日々着々と家事をこなす  あなたは私が何をしても怒らない でも腹の中では怒りを溜めて毒づいて でも我慢してますよ と思いながら過ごしている  私にはそれは義務に思えて もはや好きだから一緒にいるのではなくて 家族だから義務を果たす人としか思えない 私は余白だらけの人間だから 気持ちに素直でしかいられない こんな長い時間かけてやっと気付く  あなたとの価値観の違いに 義務と自由の違いに そして あなたにとって私は余計なことの塊であると言うこと
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