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背中
あなたを思うだけの私は
小さな勇気すら出すことができなくて
今日もあなたの姿を
視線で追いかけることしかできない
それでもあなたのことが好きで
角を曲がって消えていく
あなたの姿を焼き付ける
明るいニュースも少ない時代に
あなたが私の明るい光のようで
そっとあなたを思い出して
一日を終える
たったそれだけのことなのに
心臓から暖かさがよみがえって
幸せで笑みがもれてしまう
みんながきっとこの世界に
それぞれ幸せを探して
それぞれ幸せを見出だしながら
自分の笑顔を守っている
今の私のままでは
きっとあなたと視線を
合わせることすらできないまま
それでも私は思ってしまう
あなたの背中が愛おしい—
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