硝子の十字架

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 ***  その日の夜。  三人の神様は三人が揃って――同じ行動を起こした。  多くの信者達の目の前で、ナイフで首を掻き切って消滅したのである。  言葉を届ける術を持たなかった彼らが、ただ一つ最後のカードを用いて伝えた抵抗の意思。  直後疫病が流行り始め、世界は人口を四分の三まで減らすも、それどころではなくなくなったがために戦争はギリギリのところで阻止かれる結果となるのだ。  それが彼らの、最初で最後の天罰であったかどうかは――まさに神の溝知るところである。
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