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前と変わらず心配してくれる彼にまた惹かれる。
きちんとお別れしようって決めたのに…やっぱり無理だ。離れたくない。
少しでも気を緩めたら涙が出そう。
亮さんの顔が直視出来なくて、俯きながら両手で鍵をぎゅっと握りしめる。
お元気で?好きでした?と、別れの言葉を選んでいる時だった
「久しぶり」
亮さんの低くて心地いい声が響いて
「元気だった?」
そっと目線を上げると、ふわりと笑って私に問いかける彼の顔が視界に入る。
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