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よく考えれば、亮さんはこれからあの女との幸せな生活が待っているのに今私と死ぬわけないんだ。
これからあの女と…
この席もあの女が…
なにこれめちゃくちゃ悔しい。
亮さんは隣でまだクスクス笑っているけれど私は笑える気分じゃなくて、亮さんを横目でジロと睨んだ。
その時
「着いた」
彼の低い声が響いたと同時に停車する車。
辿り着いた場所は山の上にある車が2台停めれるほどの小さな駐車場だった。
辺りは当たり前に真っ暗だし、他に車も停まっていない。
山の上に私達2人きり。
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