彼の職業

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彼の職業

─────… 「ナナちゃんランチ行こう!」 「梓、今日はやけにテンション高いね」 翌日12時 昨日は質問攻めをしている間にあっという間に私の住むアパートへ着いてしまい、私が車から降りると彼は「じゃあ」だけ言ってすぐに車を発進させて帰ってしまった。 もう少し名残惜しそうにしてくれてもいいのに… と思ったけれど、また電車で会えることを思い出してルンルン気分で自分の部屋へ帰った。 そして今日もいつも通り会社にいる私。 私の務めている会社は小さな会計事務所でオフィス街のビルの一角にある。 私の叔父さんが起業した会社事務所にコネで入れてもらった。その叔父さんの娘がナナちゃんだ。 小さい頃から仲のいい従姉妹、ナナちゃんは私より二歳年上で何でも話せる仲。 だから昨日の話をどうしても聞いてもらいたくて、半年程前に新しくできたカフェにナナちゃんを誘った。 「はやく!混んじゃう混んじゃう!」 「分かったから待ちなさい」 小走りでカフェに向かう私のペースに合わすことなくマイペースに付いて来るナナちゃんはとてもサバサバした性格だ。
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