恋の仕方、忘れました

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『希子、昨日はごめんね。結局家に帰ったのが夜中の2時でさ、ほんと参ったよ』 「そ、そうだったんだ。お疲れお姉ちゃん」 『私が帰ってくるのギリギリまで待ってくれてたんでしょ?なんなら泊まってくれればよかったのに。希子だって仕事で疲れてるんだから』 「ううん、私は全然平気。ちょー余裕」 『ちゃんと佑真に愚痴聞いてもらった?』 「え、あ、うん。それは勿論。うん、勿論だよ」 『ならよかった。昨日の埋め合わせはすぐするからさ。あ、なんなら今日でも·····』 「いや、きょ、今日はやめとく。実は仕事持ち帰ってて。ていうか、これから仕事忙しくなるから、当分お姉ちゃんのとこには行けないかも。うん、絶対行けない」 『そうなの?あんま無理しないようにね』 「うん、ありがとうね」 『ていうか、なんか元気ない?』 「そ、そんなことない!めっちゃ元気!ちょっと寝過ぎちゃって、まだ寝ぼけてるのかもー·····なんて」 『そっか。まぁ今日はゆっくりしなよ』 「うん、そうする。じゃあね、また連絡するから」 ─────さいっっあくだ。
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