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まだ二日酔いで痛む頭を抑えながら、携帯を床に放って布団に突っ伏し、昨日の出来事を思い出す。
昨日はとにかくしこたま飲んだ。
佑真さんに愚痴を聞いてもらいながら、それはもう引くほど飲んだ。
あれだけ飲んだのだから、記憶がなくなってればよかったのに。
なんで、なんで─────·····
「どうしよう·····もうお姉ちゃんに合わせる顔がない」
昨日の事件を、何故こんなにもハッキリと覚えているのだろうか。
思い出す度に、これは何かの間違いだと自分に言い聞かせるけど、この下半身のダルさは·····あーもう。
さっきの電話からして、お姉ちゃんは何も知らない様子だった。
いや、そりゃ佑真さんもさすがに言えないだろうけど。
あーどうしよう。
やっちゃった。
私まじで·····
「ヤっちゃった·····」
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