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カプチーノちゃんが男…?!
信じられなかった。だってあんなに可愛いキャラ作っていたし、送ってくれた料理の写真も可愛い犬の写真も、全部全部、女子としてのセンスが光っていて私もこんな素敵な女性になりたい!と思っていたのに。衝撃的な事実を突きつけられてなんて、目の前の男性に声を掛ければいいのか分からない。そしてどんな表情をすればいいのかも。
「とりあえず、座りますね。立ったままは流石に怪しすぎますから」
先ほどからチラチラ受けている視線を軽く確認し、カプチーノちゃんを名乗る男性は座る。
「…えっと、何か頼まれますか?」
色々聞きたいことはあるのに、一番聞きたいことから遠い内容を口にしていた。私の気持ちを分かってか、小さく苦笑し、「先ほどブレンド珈琲をしたので大丈夫です。それよりもっと聞きたいと思われること、順に説明しますね。最後まで聞いていただけると嬉しいです」と言った。
勿論、最後まで聞くよ。私は深く頷く。なんだろ。騙されたと思っても仕方ない状況なのに怒る気持ちとか全くない。ただ彼に説明してもらってちゃんと知りたい。彼はホッとすると深く息を吸って吐いた。
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