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ハミールとの出会い
春彦とハミールの出会いは大学生の頃だ。
留学生として来日したハミールは
容姿端麗で、頭も良く男女問わず人気が
あり雲の上の存在だった。
「やっぱ、ハミールはすごいや。
今回の試験も一位だぞ」
「確かに凄い、日本語もペラペラだし。
俺一位になったことないよ」
「何言ってんだお前、今回の試験
二位だったじゃん!俺も頑張らないと」
食堂でそんな話をしていると、学部の
教授から呼び出されたので、準備室に
向かった。
「失礼します」
「どうぞ」
教授の部屋に入ると、ハミールも
立っていた。どうして呼ばれたのか
検討もつかなかったが、教授はある紙を
俺達に渡した。
「今年度から始まる大会があってね。
君達に参加して欲しいと思って
いるんだが、どう?」
内容は、大学で学んだ事を様々な人に
知ってもらう為にプレゼンをするという
ことだった。
「教授、この大会出たいです。
春彦とならいいプレゼンが出来ると
思います」
「えっ、ちょ・・」
「そうか、良かった!
君達の卒論は免除になるから
これ頑張って」
そう言われ、必要な書類を渡された後
部屋を出た。
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