序章

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序章

ミーンミンミンミン ジリジリジリ 暑い… 夏とは言えどもこの暑さは普通に死ぬ。太陽の日は痛いし、アスファルトの上には陽炎ができてる。まぁだからこそ田舎のお祖母ちゃん家に涼みに来たんだけどな。涼みに来ても尚死ぬほど暑いとか東京にいたらもっと暑かったのかな。と考え更に暑くなってきたので俺は考えるのを辞めた。  ここは母方のお祖母ちゃん家だ。山奥の斜面に位置するこの家は俺の避暑地だ。今年も夏休み、特にすることが無いので1週間ほどお祖母ちゃん家に泊まってる。両親は共働きなので夏休みの間も休むことなく働いている。もちろん友達もいるがみんな塾やら旅行やらでみんな予定が合わない。俺はピアスを開け金髪という成りだがそこそこ頭は良いため塾にはいってない。宿題も7月中に終わるものは全てやった。  と言う訳で俺はいま猛烈に暇だ。お祖母ちゃんは近所のヨガ教室に行ってて畑の手伝いをしようにも何をすればいいか分からない。  そういや、ここの家、蔵があったはず。そこの片付けでもするか。多分そのくらいやっても怒られないだろうし。 お祖母ちゃん家の裏にはそこそこ大きい蔵がある。子供のとき興味本位で中に入ろうとしたら危ないからと怒られた。でもこの年なら流石に怒られはしないだろう。
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