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A・Dの夏休み 2【R18】
四人はホテルに着くと、互いの部屋番号を確認し、一時間後にロビーで待ち合わせた。
十玖は部屋に入るなりベッドに倒れ込んだ。
「大丈夫?」
ベッドの端に腰かけて、顔を覗き込んでくる美空。十玖は彼女を見上げて微笑むと、抱き寄せて小さく唸った。
「どうしたの?」
「何かこの旅行、嫌な予感しかしないんだけど」
「ヤな予感? どんな?」
「なんか漠然としてるんだけど」
美空と体を入れ替えて、彼女を眺め下す。
「邪魔が入りそうな気がしてきた」
「邪魔……って十玖! こらっ」
涼しい顔していきなり美空の服を脱がせ始める。
「どうせ着替えるでしょ、水着に」
「そうだけどッ」
「その前にしたい。邪魔入らないうちに」
「邪魔って、したいだけでしょッ」
「したいよ。だって美空好きだもん」
問答無用で全裸にし、自分もさっさと服を脱ぐ。
「あ…っ…と…十玖。汗かいてるから、シャワー浴びたい」
「いいよ。どうせ汗かくんだから」
にっこり笑って、まだ何か言いたそうな美空の唇を塞いだ。
美空の首筋に舌を這わせながら、秘所に指を滑らせる。しっとりとした感触にざわりとした。隠れていた真珠を見つけ出し、抓んで転がすと小さな声が漏れ、首に回された指に力がこもる。
勃ってきた乳首を甘噛みし、潤んできた彼女の膣内に指をするりと滑らせる。親指でピンクの真珠を弄りながら掻き混ぜると、美空の体が戦慄いた。
ぴくぴく震え、頬を上気させ、潤んだ瞳で十玖を見る。
「い……あ…んッ」
「美空、可愛い」
彼女の中から指を引き抜くとぷるりと身震いする。蕩けた表情をする美空の頬にキスをし、腰を持ち上げた。溢れて来る蜜を舌で掬い取る。
「や…だめ」
赤く膨らんできた粒をチロチロと舌先で弄び、歯を立て軽く扱き、音を立てて吸う。その卑猥な水音に二人とも興奮を隠せない。
「嘘ばっかり。こんなにピクピクさせて……可愛いよ」
「やん…ダメダメ。き……ちゃう」
仰け反り、突っ張る美空の足を両腕に抱え込み、淫乱で芳醇な香りを放つ花の蜜壺を執拗に攻めまくった。掴むものを求めていた彼女の手が、シーツを手繰り寄せる。
「イって」
十玖の言葉を合図に、身悶えて声にならない声を漏らした美空がピクピクと跳ね、ふにゃりと脱力した。頬を染め蕩けきった美空の表情に腰がぞくぞくする。脈打つモノが一段と反り勃ち美空の中に挿入りたがっていて、ゴムを取りに一旦離れようとした彼の手首を彼女が掴んだ。
「十玖。大丈夫だから…そのままで、頂戴」
「けど」
「排卵日、過ぎてるから。お願い」
両手を広げ、十玖を招く。
甘美な誘惑だ。けれど。
「気を付けるって、約束したし。美空大事にしたい」
「大事にされてるよ? だからそのままの十玖が欲しいの。お願い」
「もしデキちゃったら?」
「十玖の赤ちゃんなら構わない。それとも十玖は嫌?」
潤んだ瞳に見つめられ欲しいとねだられて、否があるものか。妊娠はむしろ十玖が一番望むところだ。
けど約束した。美空が大事ならきちんとするべきだと。
なのに十玖の葛藤を嘲笑うかのような抗いがたい誘惑を、美空がしてくる。
ふらふらと引き寄せられ、美空の腕の中に抱かれた。
口付け、互いの唇を啄む。どちらからともなく舌を絡ませ、十玖は熱く滾るモノを押し当てた。美空は僅かに眉を寄せ、じわりじわりと侵入してくる十玖を感じて吐息を漏らす。ゆっくりと美空の反応を楽しみながら、奥深くまで挿して短く息を吐く。ぐいっと奥を突くと、美空の熱い吐息が耳元に響いた。
キチキチに締め付ける肉壁が、逃すまいと波打ち、吸い込もうとする。
十玖はぶるると震えた。
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