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「ニール、顔を上げよ」
王子に言われて顔を上げると、目の前にマリンブルーの瞳があった。
「兄様」
「セリーナ?」
ニールはセリーナを見た後、王子を見上げると、王子が大きく頷いた。
これは夢でも妄想でもないのか?
「セリーナ。目を覚ましたのか!」
ニールが言うと「私、寝てたの?そう言えば、お腹すいちゃった」と言ったセリーナ。
その無邪気な感じがセリーナだと思う王子とニールは、お互いに顔を合わせ笑うのだった。
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