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「セリーナ」
王子はセリーナの前で跪く。
「君に辛い思いをさせたことをわたしは後悔している。君に一生消えない心の傷を負わせてしまったこと、どんなに詫びても許されることではないだろう。でも、もしわたしのことを嫌いになっていないのなら、わたしと結婚してほしい」
王子は手を差し出して、セリーナの目を見て言った。
「私なんかでいいんですか?」
「セリーナがいいんだ。セリーナでなければ嫌なんだ。もうセリーナ以外愛せない。セリーナがいなければ息もできない。セリーナを心から愛している。これからもずっと、一生。私のすべてをかけて愛し、幸せにすると誓う」
王子の必死とも思える愛の告白がセリーナは嬉しかった。
あの時は本当に怖くて、力を爆発的に使ってしまった。それ以降のことは思い出せない。王子が言うように何もなかったと信じたい。そして王子の愛を受け入れたいと思うセリーナ。
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