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「はい、ミハイル王子」
と王子のトカゲのような手を握って答えた。
「ありがとう、セリーナ。絶対に幸せにする」
王子はそう言うと、ポケットから大きなダイヤの指輪を出してセリーナの左の薬指にはめた。
そして立ち上がり、セリーナを抱き締めるとそのまま持ち上げてくるくると回った。
「嬉しくてたまらないよ、セリーナ」
王子は嬉しさを隠しきれなかった。
「私もです、王子」
セリーナはキャッキャと言いながら、落ちないように王子にしがみつく。
王子はセリーナをゆっくりと下ろし、真面目な顔で言った。
「口づけをしてもいいかい?」
王子がセリーナの頬に手を触れて、真剣に聞く。
「はい」
と言ってセリーナは目を閉じる。
王子はそっとセリーナの唇に触れると、そのサクランボのような柔らかな弾力に、心が躍った。ずっと触れたかったセリーナの唇は思っていた通りの感触で、王子は何度も夢中でキスをした。
セリーナの唇がかわいすぎて、離れがたいのだ。
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