謎の好々爺

3/3
前へ
/3ページ
次へ
 それから良美はM百貨店で買い物をしていると、鮮魚売り場で買ったものか、大きな鯛を左わきに抱え、おまけに右手に釣竿を持って、いそいそと歩く爺さんを見かけて、「逃がした魚は大きい」という諺が頭にぽっかり浮かび、福が逃げて行く気がするのだった。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加