幼なじみ

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──── 4月の朝。これほど過ごしやす(寝過ごしやすい)朝はないと思う。 現在進行形で俺、水瀬 蒼夜(みなせ そうや)は爆睡中である。休日なら平気で15時間くらい寝れそうだ。平日でも起こされなきゃ余裕でぐーすか寝てるな…。 「……や、そうや…」 この幼なじみに起こされない限り。 「んー……」 「蒼夜、起きて」 分かってるけど体が動かない。俺は悪くないって、朝のせいだよ。 「学校置いてっちゃうよー、あーあ。今日のお弁当はハンバーグなのにな…」 「ハンバーグ!?」 ハンバーグは俺の特に特に大好きな食べ物だ。 「あ、起きた」 俺はやっとの事で目を覚まし、横には幼なじみが困った顔をして座っていた。
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