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時計に目をやると、7時半すぎ。
「は…!?やばい遅刻!!」
「さっきからずっと言ってるのに…」
困った顔をしながらもいつも笑って許してくれる俺の大好きな幼なじみ、柊 真央はすくっと立ち上がった。
今日も髪の毛さらさらだな…うん、やっぱイケメン。その顔面ちょっと分けて欲しい…
「そーや、そんな見つめられても困るって…。早く準備しよ」
「あっ、悪い。やっぱかっこいいなって」
俺の短所は思ったことがすぐ言葉に出るとこだ。切実に直したい。てか今すごい恥ずかしいこと言った気がする…!!
「…ほんと、かわいい」
「え、なんか言った?」
「なんでもない、早く準備ーー」
「え、あ、わかったから!」
こんな感じでときどき真央は何かをボソボソ言うけど、いつも聞き取れない。悪口でも言ってんのかな。真央にかぎってそれは無いか。
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