なんてことない日々

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なんてことない日々

 暑い日々も過ぎ去って、段々と涼しくなって来た。  白い天使の少女は向日葵の少女から麦わら帽子を貰ってからは、季節が変わっても外に出ることが日々の楽しみになっている。  しかし、かくれんぼと、向日葵や農作物の世話以外にすることで、二人は他の考えが中々浮かばずにいた。 「……よし、新しい遊びを思い付いたわ」  それもきっと今日で終わることだろう。  白い天使の少女はソファから立ち上がった。 「何をするの?」  向日葵の少女は同じソファに座っていて首を傾げた。 「この場所について、ずっと居るあなたでも知らないじゃない? だから──探索してみようと思うの」
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