旅先にて出遭う

ガイドブックによれば展望台は山の中腹にあって、そこからは温泉街が一望できる夜景スポットになっているとの事でした。
宿に到着した私達夫婦は、温泉と夕食を堪能した後、夜景を見るために展望台へと出かけていきました。
私の仕事の関係でシーズンを外した旅行だったためか、観光客が少なかったせいでしょう、展望台の駐車場には私達の他に数台の車が停まっているだけでした。
展望台から眼下に広がる温泉街の夜景は、それは素晴らしいものでした。
しばらく時間の経つのも忘れて妻と２人で景色を楽しんでいましたが、そのうちに空に厚い雲がかかり、大粒の雨が落ちてきました。
私達は雨具を持ってきていませんでしたし、駐車場までは５分ほど歩かなくてはいけません。
しかたなく展望台に設置されている東屋で、雨が小降りになるまで休んでいこうと決めました。
車を降りた時に駐車場で購入した飲み物を口にしながら、私と妻はあちこちで撮り貯めたデジカメの写真を見ていたのですが。
その時にちょっとおかしな事に気がついたんです。