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プロローグ
私の名前は朝倉華織。
両親は有名な病院を経営し働いている。
その所為か私が高校を卒業すると同時に医師になるための大学に行かせ医師免許を取らせた。
そして大学卒業と同時に両親は自分達が経営、働いてる病院にコネと言う形で向かい入れようとした。
しかし私はそれを断った。
最初は困惑したり怒りを噛み締めたような表情をしていた両親だったが私のの話を聴いて考え始めた。
その話とは……。
自分達の住む家の地域には診察所、または病院と呼ばれた医療施設が車で一時間ぐらいかかる所にしか存在しない。
そのため赤ちゃんや年配者が具合が悪いなった時に駆け込むことができないのを高校に通っていた頃から知っていたため、なんとかしたかった。
すると両親は何をどう解釈したのか私のために小さな診察所を建てた。
そこで地域の人の世話をして勉強しなさい……と。
だが母親からすれば子供を一人、診察所で働かせるのはどうかと父親に言ったところ、これもまたどう解釈したのか変な方向に話が進み中が豪華になった。
数人が待てるソファーがある待合室。
自分が寝たり食事をしたりお風呂がある自宅のような部屋。
数人ではあるが入院も可能なベット。
そして診察室の棚には大量の医学関係の本がしまわれている。
一般的な診察所に比べて明らかに使われたお金が違うのが誰がどう見てもわかるようになっていた。
そんな診察所で私がしたかった赤ちゃんと年配者が立ち寄りやすい地域密着型の診察所を始めて数年後。
いつものように開業の準備を終えた私が診察所を開けようとした直後、突如として大きな地震が起きた。
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