第7777777回信仰向上キャンペーン

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 「驚かれるのも仕方ありません。   人間界では私の様な名前の方はまず居ませんからね」  「はぁ、そうですk……ん、人間界では?」  「まぁ、単刀直入に申し上げますと、私は神の世界から来ました。  使というやつです。 つまり人間ではございません」  望の脳みそは一時的にフリーズした。  神の世界? 人間じゃない?  この人は一体何を言ってるのだろうかと混乱していた。   「あぁっ! 混乱させてしまいましたよね?  キチンとご説明させて頂きますのでご安心を」  何を安心すればいいのかイマイチ分からなかった望だが、  正直この混乱が収まって頭スッキリしたかったので  何も言わないことにした。     「え~、皆様驚かれるのですが……主様……  皆様の言う神様は実在しててですね、ひび世界を維持するため  働いておられるんですね。  しかし神様は人々、つまり皆様の信仰心がなければ  存在できないため、私たち神の使いを生み出して  信仰向上委員会を設立させたんですよ」  「は、はぁ……」  やはりまったく理解が追い付いて来てくれなかった。  神様が居るだとか、信仰心うんぬんかんぬんの話を  突然言われても「あぁはいそうですか」と納得できるのは  そうとう心が広い人位なものだ。  「えっと……それじゃぁ、その、  なんちゃらキャンペーンっていうのは?」  「そう! こちらはですね、少しでも皆様に信仰心を  抱いて欲しいという事から始めた月一のキャンペーンでございまして、  というものでございます」  ニコニコと語り続ける男に対し、望は( ゚д゚)ポカーン  とした表情を浮かべながら話を聞いていた。  理解しようとして頑張った結果がこの表情である。  数学の二次関数とかのグラフ見てるより頭が痛くなってきて、  段々嘘とかホントとかどうでも良くなってきた望は、  今後は頭を空っぽにして話を聞こうと決意した。  
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