第7777777回信仰向上キャンペーン

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 「で、でもまた何故私のところなんかに来たんですか?」    頭を空っぽにしても消えない疑問。  何故約72億人もいる人類の中から選ばれたのかが望には謎だった。  別に流れ星に早口で3回願い事を唱えたワケでも、  七つの光る玉を集めたわけでも無かった。    「抽選で当たったのが貴方様だったんですよ!  対象者は毎回ランダムで選ばれますからね」  つまり約72億分の1の確立を見事引き当てたのだ。  望は「嬉しい」というより「不安」があった。  そんなとんでもない確率を引き出すなんて、  一体何十年分の運を使ったんだろう……と。     「それでは早速ですが……貴方様の願いを  お伺いいたしましょう」    「……え、あ、どうしよう」  いきなり、『何でも願い一つ叶えるよ』  なんて言われたら誰でも困るだろう。   願いは確かにあるハズだが、いざ聞かれたら中々出てこないものだ。  もちろんそれは望も例外ではない。    
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