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「あの……世界平和とかも……出来るんですか?」
「あっ……あぁ、出来ます、出来はするんですけど……。
おすすめはあまり……しませんねぇ」
急に顔が青ざめだした。
ただでさえ隅のせいで顔色が悪いのにさらに悪く見える。
「何か理由があるんですか?」
「ハイ……以前世界平和を願った方がいらっしゃったんですが、
その結果起こった、イヤ、起こりかけたのが……」
「起こりかけたのが……?」
「この世界でいうところの、
ノストラダムスの大予言の恐怖の大王の実行ですね」
「……」
世代ではないがオカルト好きの父から
予言うんぬんの話を聞かされていた望はノストラダムスの大予言を
知っていた。
恐怖の大王は、隕石衝突だとか世界を崩壊させる何かだとか
噂されたやつである。
正体は未だに不明だが、
この男のブルーベリーより青い顔を見る限り、
相当よろしくない何かだと望は察した。
「えと……何故実行されなかったんですか?」
「あぁ……色々ありまして、とある人が世界平和の取り消し
をしたからですね」
「じゃあその人が止めてなかったら……?」
「……お答えしかねます」
少し鳥肌がたった望であった。
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