14匹目!!

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あたしの意識、あたしの気持ち、 あたし… 全部、ほどけていく。 あたし、悩んでたのに、 なんか、 全部、全部、解けて、いくの。 **** 「日和ちゃん、起きて?」 大津くんの声で、目が覚めた。 なんか、頭真っ白。 「日和ちゃん、よう寝てたね。気持ち、落ち着いた?」 「うん…」 全部、もういいの。 何も考えたくないの。 大津くんはあたしの頬をそっと撫でた。 温かな、手。 「いつでも、俺んとこおいで? 全部俺が受け止めたるよ、日和ちゃんの嫌なもん、俺が消してあげる。」 大津くんが、消してくれる… 「うん。」 大津くんの手に、自ら頬を寄せた。 頭、からっぽ。 体も、軽い。 ふわ、ふわ。 大津くんはあたしの頭をポンポンとした。 「ん、ええ子やね。 もっともっと、楽になり。」 目を細めて笑う大津くんの顔が何故かだぶる。 楽に……… ぼーっと立っていると、大津くんはあたしの頭をもう一度、ぽん。 「ほな、もう家に帰り。寄り道はあかんよ。 …またね?」 「うん…」 帰らなきゃ。 大津くんが言うから、帰ろ。
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