14匹目!!

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**** 学校にいく。 いつも通り、みんなが挨拶してくる。 いつも通り、いつも通り。 いつも通りなのに、兄貴があんなに騒ぐ意味が、分からない。 いや、 分かろうとか、そんな気さえ起こらない。 「おはよう、ひよちゃん…?」 机に鞄を置いていると、七海が声をかけて来た。 「おはよ。」 これだけ言って、すぐに視線を鞄に戻す。 会話、面倒くさい。 何も話すこともないのに、何も話しかけてこないのに、傍に七海がいる意味が分からない。 どうでもいい。 「あ、瀧本くぅん、おはよ~~~~っ!」 きゃぴきゃぴとした挨拶の声とともに、ドスドスッと、教室に足音が響き渡った。 その足音は一直線にあたしの方にやってきてピタリと止まる。 そして。 「梅田、おはよ!!」 語気の強い、挨拶。 仕方ないから顔を上げれば、瀧本がジッとあたしを見下ろしていた。 何、その顔。 「おはよ。」 挨拶だけして、あたしは視線をまた落とす。 余計な会話、する気にもなれない。 でも、瀧本は違ってて。 「梅田っ、」 グイッと、腕を引っ張られた。 ああ、何、面倒くさい。 「なに、」 「っ、何じゃねーよっ、ちょっと来て!」 「いや。話すことない。」 あたしは、ない。 瀧本が、目を見開いた。 「話すことないって、梅田…」
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