15匹目!!

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「瀧本くんのばかっ、ちゃんと見張っときなよ!」 放課後、僕が瀧本くんを廊下に連れ出してぷくぷく頬を膨らませると、瀧本くんが焦った様子で言い返してきた。 「んなことできるかっ! っとに、いつの間にか早退とかアリかよ、梅田…」 瀧本くんはこう言って視線が落ち着きなくウロウロ。 どうしよう、志摩さんとかひよちゃんと仲良いよね、志摩さんに何か知ってるか訊いてみようかな? 「ねえ、ちょっと。」 ふえっ? 僕たちが振り返ると、そこにいたのは僕のクラスのブタ女、飯塚さん。 ブタって知るまでは飯塚さん怖かったけど、ド変態な子ブタって分かってからはもう怖くないもんね~っ。 飯塚さんは眼鏡をキランッとさせて、瀧本くんの方を見た。 「瀧本くん、随分と趣味の悪いプレゼントを梅田さんにしてるのね。」 「はぁ???」 瀧本くん、『何言ってんのコイツ』と言わんばかりの反応。 僕もワケわかんなくてきょとーーんっ。 「何の話だよ、俺、梅田に何もあげたりとかしてないけど。」 瀧本くんが怪訝そうな顔で言うと、飯塚さんは「あら、違うの?」と三つ編みを肩から払った。 「てっきり瀧本くんがあげたのかと思ったわ、あの厭らしいブレスレット。」 はい??? 「「ブレスレット??」」 うわっ、最悪、瀧本くんとハモった。 瀧本くんも嫌そうにこっちをジロリッ。僕だって嫌だっての! っていうか、 「ブレスレットって何?」 そうそう、それ。 瀧本くんが眉間に皺を寄せて訊ねると、飯塚さんも眉間に皺を寄せた。 「は? あんた達、梅田さんがブレスレットつけてるの気付いてないの? ていうか、あれ呪具よ。」
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