15匹目!!

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ジュグ? 瀧本くんと僕、顔を見合わせる。 あ、よかった、瀧本くんも何か理解してない。 飯塚さんは僕たちの反応を見てイラッとした様子で口を開いた。 「呪具よ、呪具!!! 呪うっていう字に具材の具!!!!あんた達馬鹿なの!!?」 「だって日常生活にあんまり出てくる単語じゃないもんっ!!」 僕が言い返すと、飯塚さんは「ハッ」と嘲笑してきやがった、ムカつく、ティーバックのブタのくせにっ。 瀧本くんは怪訝そうな顔をしたまま、おずおずと、飯塚さんの方を見た。 「え、何、つまり、梅田って今、何か呪われてるとか、そういうこと?」 ! ひよちゃんが呪われてる…? 飯塚さんは腕を組んで僕たちをギロリッ。 「呪われてるかなんて分かんないわよ、単なる願掛けかもしれないし、本当に呪われてるかもしれないし。 どういうものかなんて見ただけじゃ分かんないわ。 私はてっきり瀧本くんが欲望を爆発させて梅田さんに何か呪詛でもかけてるのかと、」 「俺を何だと思ってんだよ! っていうか、卯月、」 チラッと僕を見た瀧本くん。 僕と瀧本くん、きっと同じことを考えてる。 ひよちゃんがおかしくなったのは、そのブレスレットが関係してる、かも? 僕たちはバッと飯塚さんの方を見た。あんまり勢いよく見たから飯塚さん、引きぎみ。  「ちょっと何よ、」 「ちょっと飯塚さんに聞いてほしいことがあるから来て!!!!」 「はあ?嫌よ、私、風紀委員の見回りが、」 「へぇ?断るの?じゃあみんなに言っちゃおうかなっ? 飯塚響子はエッチな下着をつけてるブタ女で、いぢめてほしくてたまんないらしいよって。」 「なっ、そんなっ、ちがっ、あっ、んっ、あん…!」 あ、飯塚さん、腰カクカクさせてる。 僕がさらに追い討ちをかけてやろうとしたら、瀧本くんに止められた。 「本気でやめて、ここで発作起こされたら面倒だし、うわ、もう本当にやだ… 俺知らない、」 瀧本くん、飯塚さん見てドン引き。 ってことで、目が爛々し始めてる飯塚さんを僕たちは昼休みの教室に連れていって、飯塚さんの脳みそと腰が落ち着いてから、事の経緯をお話したよ。
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