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「バッッッッッッッッッカじゃないの!!!!?」
そしたら全力で飯塚さんに蔑んだ目で見られながら罵られた。
はい?
「でも飯塚さん、」
「でもじゃないわよ!!」
僕が反論しようとした途端、飯塚さんは眼鏡を光らせた。僕と瀧本くん、ビクビク。
い、威圧感が…
飯塚さんは盛大にため息をついて、虫けらを見るような目で僕たちを見てくる。
「はぁっ…、これだから男ってダメなのよ、ほんとダメ。全然なってないわ。」
いやいやいやいや、いきなりそんなこと言われても!
瀧本くんもダメダメ言われまくってムッ。
「そんな風に言うことないだろ、俺だって梅田のことが心配で、」
「おだまり駄犬!!!」
!!!!???
なんか飯塚さん変なスイッチ入った!!?
僕たちが目を白黒させていると、飯塚さんはビシッと床を指差した。
「ちょっとあんた達、そこに正座なさい!!」
はいいいいいい!?
僕も瀧本くんもますますちんぷんかんぷん。今、床に正座しろって言った!!?
「なんで俺たちがそんなことしないと、」
ピシーーーーンッ!!!!
床に打ち付けられた、鞭。
…え?
恐る恐る飯塚さんをみれば、どっから出したのか検討もつかない鞭を、レロッ…と舐めて。
「お座りが出来ないの?
だったら、私がお座りができるように手を貸してあげるわ。
さあ、痛いのはお好き?」
そこには、うっとりと頬を染めた、高圧的な女王さまがいらっしゃいました。
…って、こっっっっっっわ!!???
そんなわけで。
「「……。」」
僕と瀧本くん、固い床の上で正座です。
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