15匹目!!

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ちょっと待って、これ何事???? 瀧本くんも僕も冷や汗がダラダラで、正座して、膝の上に拳を置いたまま頭の中ぐーるぐる!! 飯塚さんはなんか無駄にイキイキとしてる、何これコワイ!!!! 「ほら、瀧本ォ!!」 ベチンッ!!!と鞭が床に降り下ろされて、瀧本くんの体がビックーーン!!!と揺れる。 横目で瀧本くんを見ると、瀧本くん、頑として飯塚さんの方を見ようとしてなくて、いるよね、こういう犬!!頑なに目を合わせてくれない犬っ!! 飯塚さんは「アーーン??」と瀧本くんを挑発的に見下ろした。 「あなたね、梅田さんのご機嫌窺いすぎなのよ、何、何回梅田さんを取り逃がせば気がすむの? あなたがぼんやりしてるから梅田さんがどんどんおかしくなっていくんじゃないっ、」 「はぁ!!?? だからっ、俺は梅田が嫌がることはしたくないし、犬の血で体がっ、」 ベシンッ!!!!! またしても床に振るわれた鞭!! 瀧本くんと僕がギョッとすると、飯塚さんは鞭の先端で瀧本くんの顎をくいっ。 「ちょっ!!?」 「血がなんだって言うの? あなた、女を分かってないわね。嫌がってる時こそ、本当は追いかけてほしいものなのよ!!! 童貞な仔犬には分からないのかしらぁ? 自分の息子を独り虚しく慰める暇があったら女心を勉強なさいっ、この、駄目犬!!!!」 サディスティックに叫ぶ飯塚さん、まじコワイ!!! 瀧本くんは勢いに押されて、唖然としてて、ていうか、童貞な仔犬って。 僕が思わずクスッと笑った瞬間、飯塚さんがカッ!!!と目を見開いて、僕の方を見てきた。 やばっ、 「何を笑ってるの? この、役立たずの去勢兔!!!!」 ヒーーーーーッ!!!?? きょ、去勢!!? 僕が思わずジリッと後退りすると、僕のすぐ近くに鞭が勢いよく振るわれた。 無理無理無理無理!!?? 「誰が動いて良いって言ったの? 本当に去勢するわよ。」 飯塚さん、ハアッ…と艶かしい吐息を吐いて、鞭をレロッ……。 やばい、殺される。(真顔)
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