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「ひどいよっ、僕何もしてないのにっ、」
秘技☆きゅるるんうるるんお目々っ!!
大概の女の子はこれをすれば、「もー、光くんったらぁ、」で許してくれるのに、飯塚さんは。
「何もしてないから駄目なのよ、バッカじゃないの!?」
普通に話続行!!!
ちょっと待ってちょっと待って!!!
僕がフルフルしてると、飯塚さんはピシッと鞭を僕の方に向けた。
「そもそも、卯月くんが初めにおかしいなと思った時点で瀧本くんに言えば良かったのよ。
それを何???いやぁん、こわぁい、様子みよぉってこの、腰抜けの腑抜け、あんたなんて男の風上にも置けないわね、ちん○んを切り落としておしまい!!!」
!!!!???
お、女の子が普通こんなこと言う!!!??普通に今の単語言う!!?ひよちゃんだってもっとマシな言い方するよ!!!!
僕の隣で瀧本くんは唖然としてて青ざめてるし、もうやだ、このS豚!!!
「い、飯塚さん、ちょっと落ち着いてっ、」
僕がどうどう、とおさめようとすると、飯塚さんは椅子にガンッと偉そうに座って、長いスカートをさっと横に払ってから大胆に足を組んだ。
すご、太もも超ムチムチ、
「このムッツリ兔!!どこ見てんのよ、厭らしいわね!!!!」
!!!!?
「ちょっ、ちが、別にそんな見てないもんッ、ていうか何でわざわざ瀧本くんの前で言うの!?」
瀧本くんに僕が変態だと思われるじゃんっ!!!!
飯塚さんはフンッと鼻で笑って瀧本くんをチラリ。
「そんなの、卯月くんを辱しめるために決まってるじゃない。ほーら、瀧本くん、あなただって本当は見たいでしょ、この餓えた駄犬め、」
「見たくねーーよっ!!思い上がんな豚!」
あ、瀧本くんが果敢に反撃した。
瀧本くんがキッと飯塚さんを睨み上げると、飯塚さんはちょっとたじたじっ。
今、絶対豚って言われてMの方の飯塚さんがちょっと反応したよねっ。
飯塚さんは空気を変えようとコホンッと咳払いをした。
「とにかく、あんたたちは血を言い訳にしすぎなのよ、本当に心配だったらもっと抗いなさいよっ、もっともらしい理由つけてんじゃないわよ、もっと梅田さんを助けたいって気迫を見せなさいよっ、
それでもあんた達男!?」
僕も瀧本くんも、何も言い返せなかった。
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