アキバの織田軍

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アラストルに最初に勝利した時、 織田は天罰神の存在すら知らなかった 「秋葉原に猫カフェのような歯科医院がある」 「猫だらけ医院」「猫屋敷」 「アタマのおかしい医者」として メディアに面白おかしく 取り上げられていた頃だ 織田自身は記事に対してまったく興味は無く 「広告費が助かる」と 腹の中でニヤついていた 「私物の猫グッズを飾っただけなんだけどね 院内に本物は置かなかったよ」 「あたりまえだろ・・・・・・・・」 狐があきれた 「壁から置物から備品から全部猫とか 猫だらけで気持ち悪いだろ・・・・・・・」 「・・・・・そう? けっこう面白がってる人多かったけど」 織田が笑った 「10×が怒鳴り込んでくるまで 何が起きてるかなんてわからなかったからな つーか、なんで君の所の上司 医者同士の売上で ムキになってるの・・・・・」 「10×様はなんでも勝てなきゃ 気が済まないんだよ・・・・・」 ためいきをつく狐を 心底、気の毒だと感じた 「・・・僕自身は怒鳴られなきゃいいのよ」 気にするなと 狐の頭を撫でた
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