8 きっとあなた降りられない

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研修会場は、マナー研修が終わったばかり、 で、ひと段落。 この日は静かな一日になるのかと 思っていたのに… この日、 研修会場では、何事もなく、会場の大事な お仕事「清掃」を終えたそれぞれがdeskに 座って、今日の仕事に手をつけようとして いた朝の 9:30、 「 おい!茉由君、ちょっと…」             「はい?」 茉由は、 高井に急に呼ばれてキョトンとした。 「マンション建設用地視察だが、  本部の人間は忙しそうだから、    おまえ、一緒に立ち会え」         「はい? 私ですか…」 「 あぁ… 車で、片道 2時間だ、        急いでシタクしろ」               「でも…」 茉由は、一瞬固まって、から、自分のdesk 上をガサゴソと確認する?なにを確認してい るのか分からないが、書類をひっくり返して、    👐✋👉👆✋👇👈✋👐…💦 ジタバタ、忙しそうに手を動かす。 すると、 「 茉由さん、大丈夫です、  今日は、  急ぎの件はありませんから!」 お調子者の乃里はすかさず口をはさむ。             …エッ!              チガウノ…             「…でも 」         …やだな💦…、なんで、         私なの?亜弥さんの事も         あるのに、こんな時に?         乃里も👆👄❕… 口出し、         しないでほしかったな…         ダッテ!いま?         こんな時に?ゼンゼン ❕         GM の近くには           いたくない、のに… でも、 そんな事は口に出して言えないし、ここの誰 にも分からない。察しが良いはずの、 乃里も高井も、茉由の静かな抵抗に気づかな い?              ⌛.。o○             あぁぁ💦 ❕… 📜📜📜📒📜…      ガサガサガサ…               …✖✖✖ 「 早くしろ! 戻るのが     遅くなるだろ !! 」 高井は右の眉を上げ、茉由を睨みつける。            「ハイ!             タダイマ…」           …もぉー💦…            なんでよ!… 「フゥー...」茉由は、そんな無意味な  抵抗は諦めて、deskから離れた。      「では、皆さん、       宜しくお願い致します…」 「 はい😊!  往ってらっしゃいませ!」 乃里は笑顔で、ワザワザ、茉由を見送る。      … いま、この笑顔☺☻☺…         いらないの💦に?… 茉由は、 高井とは違い、全く、迫力もないのに、 乃里を睨みつける。 もちろん?乃里は気づかない。 「いってらっしゃいませ」 「いってらっしゃいませ」 「いってらっしゃいませ」 「いってらっしゃいませ」 「いってらっしゃいませ」 「... ...」         「......」                …🏢 『バタン!』              『パタン』 🚗… 片道2時間と云った高井は、車を動かしても、 茉由に何も説明はせずに、その運転に自信が あるのか、ハンドルを軽く握り、北へ… 目線は真っすぐに、そして、 少し遠くを見ている。 茉由は、せっかく、外に出られたのに、喜ぶ 様子もなく、ビジネスモードをキープしたま ま、大人しく助手席に座っている。 先日、 この席には、ミオンが腰を下ろしていた事も、 もう知ってはいるが、気にはしない。 ただ、シートの位置が変わっていた事だけは 気づいたが…           『 ズリズリッ…』 その位置を、茉由は直さずに、自分が、それ に合わせた。だから、余計に、車の中の居心 地はワルイ。 「 おい!なにしてる!   メンドクセイナァ…   シートベルトしろ!」            「…💦ハイ!」           …だって!これ?                なんか…                     『 カチャ…』 首都高速に乗った高井の車は、東北自動車道 経由で北関東自動車道を進み足利 ICを出た。 そこから約10分ほど、で、ほぼ、2時間、 🚗🚙🚌🚙🚕🚚🚑?… ⛰⛰⛰…                        …🍇🍇🍇! 今回の、目的地?に着いた。 そこは、山の斜面を利用した葡萄畑。      …マンション建設用地?       あれ?聴かされた、のに?        って…ここ?山?             2時間かけて?       👀ここ?…                         🍇🍇🍇? ⛰⛰⛰… どう見ても、そんな感じではないし… 時間をかけて、ワザワザここへ来た、 高井が、茉由には分からない。                     ...⏱⌚⌛⏰⏲ 『ヴァタン!』           『…パタン』 キョトンとしながら茉由は高井に続き、 車を降りた。 🍇🍇🍇… 「 おい!葡萄畑を眺めながら、       ランチはどうだ?」 🥗🥖🍝🥧…     「はい?…」        …ランチ?って、どこが、            建設用地なの?… ブドウの木の葉は一枚が大きく淡い緑色。 ここは、 斜面を利用したから日当たりのよい葡萄畑。 その見事な光景は、茉由の目の前に広々と、 すそ野から、ずっと広がっている。 ⛰⛰⛰…              「ぅわぁ…」                 👀…! こんなカンジのブドウ畑は珍しい。              …🍇🍇🍇 でも、今日は、 三浦半島へ、「いちご狩り」に茉由を連れ 出した時とは違い、茉由だけ?を楽しませる、 「ブドウ狩り」では、なさそうだ。            🍓…👉…🍇? それでも、ここの空気は澄んでいて、 いまはまだ、葡萄の木の葉は色美しく、 今日の優しい風に、 楽しそうに揺れている。       …このカンジ、        透明な空気が、        スゥ~ッとカラダの中            に入ってくる…       …なんだか…        初めての場所なのに…       …カラダに力が?…           うん…軽くなる… 🍷🍷🍷…            …🍇👑🍇 茉由が、済んだ空気を肌で感じ、 穏やかな表情になると、高井は、 茉由が落ち着いたと判断し、 ようやく、ここの説明を始める。 「 あぁ、ここは、ワイナリーだ、  ここに好きなワインがある。  今年の収穫祭が終わったころだから、    そろそろ、善いかと思ってな…」              「はい?」 それでも、 茉由はキョトンとしている… 「ココの食事は、   結構いいぞ!」 高井は、なんどか、来ているようで、 迷うことなく、進み、 ファームの中へ入っていった。             「...はい」           ... ちょ…!             仕事は?… 今日は、外に出る事を喜んでいない茉由は、 高井の説明は頭に入らないでいるのか、車は ワイナリーの駐車場に、しっかりと、とめら れたのに、まだ「仕事」の意味を探し戸惑う。 🅿🚗… 高井は、営業本部長になる前は、リーダーと して、マンションギャラリーからマンション ギャラリーへとグルグル視て廻る仕事をして いたので、 デスクワークが続くと、窮屈に感じ、外へ出 たくなる。そのための理由も、どうとでも、 営業の者なら、いくらでも…            …また?なの… ドンドン離れていく高井の背中を見ながら、 茉由は呆れた。                  …!             😠…プンプン          …もう!なんで、            オイテイクノ… 高井は、 予約していたのか、すんなりとカフェに入る とサッサと席に着き、黙ったまま、あたり前 のように茉由を待つ。 茉由は、 初めて来たところなので気になる事はいっぱ いなのだが、サッサと落ち着いて腰かけてし まった高井に合わせる様に、仕方がないので、 トコトコと、追うように席に着いた。               …👠…👠           『ギュルルルル…』 「クッ…」 高井は微かに唇を動かす。        …あっ💦たしかに、          お腹は減ったけど… 茉由は、再び、お腹の音が出ないように、 少し、腹筋を使いながら静かにしている。       …でも…なんで…        ワザワザ?来るのに        2時間もかけて、             lunch?…  ⌛… 茉由は、とりあえずメニューを見てみる、 でも、これに意味はない、どうせ、 茉由の食べるものも、高井が決める。             …🍷🍷🍷 ここはワイナリーなのだから、 もちろんwineは気になるところだが、 高井が云う様に、 料理もレパートリーが充実していて、フル コースからアラカルト迄、メニューは豊富 で、この地ならではの、魅力的な、              …へぇ♡… 新鮮野菜やハーブ、足利マール牛など、と、 地元の農産物や、 自家製 🍷とともに 美味しい、料理を楽しめる。 高井は、茉由の為に、野菜の、やさしい味わ いを楽しめるカフェ特製のスープランチと、    🍖 🥐 🥩 🍵 🥐 自分には、骨つきソーセージに、数種類の季 節のサイド、で、サラダ・パンをもりこんだ ワンプレートランチを、 それに、ゆっくりとランチを楽しみたいのか、 マール牛のローストビーフも頼んでいた          「ここには、           どうしてですか?」 茉由は短めに高井に尋ねた。 「ここは、歴史があって  興味があったんだ…  1950年代、中学生たちと、  その担任教師によって  山の斜面に葡萄畑が        開墾された」 📓✏📒✐📔✎              …へぇ~、子供たちが?…           「 50年代…」 「 あぁ…、子供たちが   頑張ったんだろうな…」           「そうでしたか…」 高井が「子供たち」と、口にするのは意外だ った。自分以外の者には興味がない(今はミ オンが気になってる?)のかと思っていた茉 由は少し驚いた。 とくに、大人ではなく、子供たち?の事に… そんな感じではなさそうなので、確かに意外。 高井は、亜弥と離婚すると ✖3になるが、そ れ、以前の配偶者との間に子供がいるのだろ うか、 「 歴史を知ると、   口にするwineも   より、旨くなる…」🌹! なんだか、こんなカンジで、 高井はイイ男ぶる事も忘れない。           「そうですね…」       🍇🍇 「 ん...」 高井は、肩の力が抜ける、 茉由は、そんなセリフを聞き流し、初めて 来たところなのでキョロキョロしてしまう。 すると、 隣のテーブルの、葡萄の濃縮なソースが かけられたソフトクリームが目に入り、 正直wineに詳しくない茉由は、そっちの 方が、とてもソソラレル。              °˖✧👀          …あっ!綺麗な、               ソース…          ♡🍨…❣ …🍇🍇🍇 「ふ…」 高井の漏らした声に、キョロキョロとしてし まった自分に気づき、茉由が少し反省すると、 高井は優しかった。 「 あぁ…  頼めばいいだろ 」     「 ありがとうございます!      ここは、デザートや、      アラカルトメニューも、           あるんですね 」♡ 茉由は、はぐらかしながらもすかさず注文し、 希望通り、ワクワクしながらワイナリーらし いデザートを楽しんだ。               …🥄❣            …ムフッ、             やったぁー…              °˖✧◝🍨◜✧˖° 高井は、見晴らしの良いテラス席で、 緑豊かな景色を眺め... そんな、カフェでのランチに、 気も休まったようで、珍しく、 微笑みもある明るい穏やかな貌をしている。 🐵🐵🐵… 「この先、  日光迄すぐだな…」 高井は、歴史に興味があるのか、北部にある 日光にも触れた。 それとも…             …🙈🙉🙊 高井は、 亜弥が茉由の夫から茉由の実家について話を 聴かされた以前から、 茉由の旧姓を知っていた。 関西に茉由と往った時に、茉由の旧姓でワザ ワザ作られた名札を手渡したことがある。 茉由の旧姓を知っているから、日光の事に触 れたのかもしれないが、茉由は、そこまで気 が回らない、の、で?            「そうですか…」 茉由は、いつもならば、こんな話、地理的な 話はゼンゼン分からない。 でも、日光は、子供の頃から結婚するまで、 茉由は両親と毎年訪れていた処。 毎年、同じころに日光へ向かい、その あとは、那須高原でゆっくりとしていた。 ここの料理に出された新鮮な野菜を見ると、 那須高原の寒い土地にも生きる、味が豊かな 高原野菜を楽しんだことを思い出す。        「ゼンゼン、         往けなかった、な…」 デザートを食べながら急に茉由は呟いた。 「どうした?」             「 いいえ...」 茉由は、自分から実家の事は話さない。 独りごとに気づかれ、返事に困り、話を戻す?        「 GMは、今日は…          どうしてこちらへ?」 「 あぁ…、このところ、  ずっと…、気が張って…  休まらなかった、からか、  違う空気を吸いたくなった」         「どうしたんですか、             急に?いえ…」 そう言いながらも、茉由は、頭の中に亜弥の 事が出てきていた。このタイミングで、 「休まらなかった…」などと、ハッキリと、 言葉にして高井が弱音を吐くとすれば、 本当は、おそらく…、と、鈍感な茉由に だって分かる。けれど、 また、不器用で、大人な対応ができない? この場の、空気?が分からない茉由は… 自分の失態、先日の行いに反省せずに?頭の 中に出てきた、と、ほぼほぼ、同時に、つい、 口に出して言ってしまう… ✖✖✖…         「どうして、          亜弥さんを…          あんなに素敵な方、          私の憧れの人です、             亜弥さんは…」 茉由は、ついに、自分の気持ちをブツケてし まった。このシチュエーションで?目の前の 高井のことを気遣えずに? いま、目の前に居るのは、弱音を吐いたばか りの高井なのに… 「 なんだ、  いきなり…、おまえ…、    俺に、向かって…」 とうぜん、 高井は不愉快になる。 すぐ、目の前に向かい合っているのだから、 その顔色が変わった事に気づけないわけでは ないが、              …🍥🍥🍥 茉由も、このところ、 ずっと気に病んでいた、苦しかった気持ちが、 口に出した途端、溢れ出る様に止められない。 🌊🌊🌊…        「…私は、哀しいです。          亜弥さんは、          私と、ご一緒に…」 「…だから!なんだ!  亜弥は、おまえに  なにかを頼んだのか⁉」       「 いいえ、そんな…、         亜弥さんはなにも…」 茉由は大きく貌を横に振って、いまさら? 急な、高井の怒りに焦りながら否定する。 でも、ちゃんと、否定する。     「 亜弥さんはそんな方では…」 「仲良しゴッコか!  うるさいだけだな!      おまえは…」            『 カチャ!』 『 もう!ダマレ!! 』 🍇… 🍨 🍹🥓  🥐🍮 🍝 🥗 🥖 食事のマナーを気にせず、 皿に、フォークとナイフの音をたてて置き、 いつもは周りにも目を配れるのに、 よほど、気に障ったのか、 こんなに、 優しい時が流れる、のどかな、穏やかな空気 が漂うカフェには、イイ感じで寛ぐ客も居る なか、 高井は茉由の言いかけた言葉にかぶせる様に、 大きな声で、この失言?をツブス。 でも、確かに、茉由は、足りない。 ワザワザ片道2時間もかけて、 気分をかえようとした、高井の…、 せっかくのこの時を、 台無しにしてしまった茉由は、 なにも、ここで、ワザワザ… これは、また… いくら自分が亜弥を思っているからとはいえ、 ずいぶん、余計な、事、をしてしまった。 この、 高井と亜弥の事では、茉由は、つい、 出過ぎたことをしてしまう… 茉由は、いまは… 黙るしかなかった。           「 ......」 「 ...... 」     …🍨…🥄⤵? 高井は、眼を細め、右眉を上げ、 ウンザリした表情になる。      …どうしよう、私の言い       たい事、届かない?ただ、         怒らせちゃった、の… 🍇🍇🍇…         …🍷🍷🍷 ここの葡萄畑は、 山の斜面を利用したので、その規模が分かり やすく、斜め上に奥行きを感じさせながらズ ゥ~ッと、大きな葉っぱの淡い、柔らかな緑 が見事に広がりを見せる、絶景のlocation。 高井は、険しい貌になったが、そんな新鮮な 空気を大きく吸い込み、その表情のまま、茉 由から視線を逸らし、葡萄畑の遠くを眺めた。             「 あっ…」 ⛰⛰⛰…                         …!         茉由は、なにか言いかけたが、委縮して、 俯き、自分の唇を強くかむ。 2人は、とうとう、 会話がなくなる。 そして、それでも、 時間だけはチャンと過ぎる。            ...⏱⌚⌛⏰⏲ せっかく時間をかけて、 わざわざ、訪れた、のに、 もう…、険悪な、まま、 車に戻るしか、ない… 🚗…!🅿🕑 これから… 片道2時間の帰り道は長い。 ここを出る時間が遅くなれば、 どこかで、渋滞に巻き込まれる。 高井は、 高速へ入ると、アクセルペダルをさらに、 強く踏みつけた勢いで、エンジンの音が、 大きくなる。 『 ブゥォ----ン‼』            「 フゥー...」 茉由のため息は聴こえない     …なんで、      こうなっちゃったの…      …亜弥さんのこと…      …このままじゃ、         いやなのに…     …私の言い方が         悪いの?でも…        …あぁぁ…    …GM、自分の事ばかり          圧しつける…        …だって!   …亜弥さんの大変なときに、         私、ただ、       ニコニコできない…    …どうして、     分かってくれないんだろ…       …ン…ンンンン…         …もぉ…   …だったら…、ミオンさんと、      来ればよかったじゃない… 茉由は、また、 違う事を思ってしまう。 いま、 すぐ横に居る、 高井を思いやれない、 ♥…✖! 茉由は、   …🌹 やはり、亜弥を想う。さっきの失言を、 もう、すっかり反省する事もなく、 自分が余計な事を言ったとは思えずに、 顔を横にそむけた。 スピードが上がった車の外の景色は速すぎて、 眼に映っていてもそれでは、なにも頭に入っ てはこない。 『 ブゥォ----ン‼』         …ダメ…           諦められない…           「…あ…の…」 車の中は、高井好みの曲が... ♬♬♫♬♬♫♬♬♫♬♬♫♬♬♫♬…! ドンドン大きく... 横に顔をそむけたまま、流れる景色の手前、 助手席のウインドウに映る高井の険しい 横顔に、茉由はまったく、気遣いできずに、 再び、声をかけてみた ♫♬♬♫♬♬♫♬♬♫♬♬♫♬♬♫♬…! 「だまってろ!!  おまえは、どう..!!」 ♬♫♬♬♫♬♬♫♬♬♫♬…! 『 ヴォ――――ォ!!』    『 グゥ-----ン!!』      『 ゴォー――――――!!』 ♬♬♫♬♬♫♬♬♫♬♬♫♬♬♫♬…! 『 ヒュ----ン!! 』  「 ったく....だ!! 」              …えっ?… 高井は、吐き捨てるように「ハァー‼」と、 大きく息を吐き、スピードをだした。            『 ヴィク!』 茉由は斜めにあてているシートベルトを、 心臓の音を落ち着かせるように、 「ギュ!」っと、胸をおさえるように 両手でつかむ。 ♬♫♬♬♫♬♬♫♬♬♫♬♬♫♬…!         …これじゃぁ…            聴こえない…       『 グゥ―--ン!!』 『 ゴォー――――――!!』    『 ヒュ----ン!!』        『 ヒュ----ン!!』 茉由は固まる。 高井の不機嫌さはおさまらない。 ♬♫♬♬♬♫♬♬♫♬♬♫♬…!    『 ゴォー――――――!!』 『 ヒュ----ン!!』       『 ヒュ----ン!!』              …っ?… 茉由には分からないのに、 でも、これでは... 訊きかえせない。 高速道路を走る車のなかで喧嘩になったら、 茉由は、佐藤の時のように、車から勝手に は…降りられない。 🚗🚙🚙🏃…❕.❔...🚙🚌🚚…🏍…         …どう           したらいいの…         …ワカリ…              マセン… 🚗----- 茉由は、忘れている。 だから、 高井がなぜ、こんなに不機嫌なのか、 分からない。 もう、 ずいぶんと、前に?なったが? 高井は、 関西に茉由を連れて往った時に、 茉由に「名札」を手渡した。それは、   □+🖊=°˖✧◝💐◜✧˖°=💍 ― 高井は、 茉由が、新しい勤務先の マンションギャラリーに初出勤 した日の朝一番に、 茉由を、 真新しいマンションギャラリーの、 まだ誰も入っていない、 エントランスで迎え、 高井が、 ずっと、渡したかった、 茉由の新しい名札をみせた。 「 茉由、この名札は、二人の、    『約束』の ……」   ―       🐺👉□+💐+🖊=💍 ― 高井が手渡した、茉由の新しい名札。 その名札には茉由の旧姓が 刻まれていた。 夫から逃げ出したかった、 茉由は、ためらわず、高井から、 新しい名札を受け取った。 茉由の接客担当のユニフォーム の左胸には、その名札が、確りと、 前を向いて着けられた。   ― けれど、 この後…         ⚾?⚽?🏀?…❔ ― 「 おい!茉由?    その名札は?」 「 エッ?   これは…」 「 オマエ、  離婚したのか?」 「イエ…」 茉由は困惑顔で、微かに、 首を、横に振る。 「 でも…」 茉由が、マゴマゴしだすと、 すかさず佐藤は高井に咬みつく、 「 リーダーが  渡したんですか?」 佐藤のにらみは厳しい、 「 あ… 」 高井が一瞬返答に困る。 すると佐藤の方が早かった。 「 悪ふざけ  止めてくれます!」 「 ガキじゃあるまいし!」 「 茉由!  すぐに外せ!」 いきなりの佐藤の剣幕に、茉由が シュンとなると、 それでも、 佐藤は容赦なく、自分の手で、 茉由の名札を外し、取り上げた。 高井は呆然としている。 佐藤の方が動きが早い。 佐藤は、外した名札を確り握りしめた。 「リーダー、これは、  本社に連絡済みの件ですか?」 佐藤の凄味は強いまま、高井に向かう。 「イヤ、   まだだ…」 高井は、そう答えるしかない。 「 では、これは、  俺があずかります」 佐藤は凄んだまま、高井との話を 終わらせた。 茉由は、高井の方を見れない。 その場で、俯いた。     ―             あの時、 高井から渡された名札は、 佐藤によって、 茉由の胸から外されたが、 高井は、あの時、 茉由と約束したつもりだった… 🚗-----🚌-🚕--🚚--🚙🚑?         🚓?🏍…🚙…🚙 高井は険しい表情のまま、黙って車を運転 している。 🚗----🚙--🚚-🚕🚙---🚙---         🚌--🏍--🚙-🚙🚙 2時間は、長い。 長い時間なのに、 茉由には何もできない。              …🕒⇒🕔⇒🕕⇒🕖… 🚗――― 渋滞を、 避けるように走り続けた高井の車は、 本社を通り過ぎ、 いつもの茉由の帰宅時間に、 茉由の家の前へ、ちゃんと着いた。 高井は車を静かに停車させたが、 …🚗! 「 もう、分かった…」 高井は、冷たく、茉由に告げた。          …えっ?…           「......」    『 パタン 』 ❔❔❔... 茉由は黙ったまま車を降りて、 トボトボと家に入った。 🏠…             🌙…                🐺… 高井は、 独りで本社へ戻り、deskから研修会場へ 内線を入れた。研修会場には乃里が独りで 残っていた。 ☏…       乃里は、 ...📞! 高井の内線番号を確かめてから出ると、  「あー、ワルイ、    茉由君を直帰に…」       「はい、        かしこまりました」 乃里は、 途中まで聴いただけでも、すぐに対応する。 PCを閉じ、会場の明かりを消して仕事を終 わらせた。               💻... 高井は、deskで大きなため息を… 今日は、このまま遅くまで、 帰らない。 🐺...            ☁🌕...               ...☆ 高井は、 時間をかけて… 茉由と亜弥に気づかせようとした…? あの時から?…              …🍓 ☕...             ― 亜弥は… 夕食後にリビングでくつろいでいる高井に、 珈琲を出して… そのまま隣に座り、その横顔にストレート に問いただした。 …👔..❕          …💄✖   「…先日、    貴方のワイシャツの襟に    口紅がついていたので、    クリーニングに出しましたが 」 これに高井はサラリと答える。 「あぁ~、茉由君だろ?   彼女が、  靴の土を拭いた後、また、  土の上を歩かせたら、  同じ事になるからな、  抱きかかえて、車に乗せた」     🍓…💑…🚗…🐺 高井は、それが、勤務時間内に、茉由と、 「いちご狩り」に往った時の事、だとは、 云わない。 それに、 亜弥が出した珈琲に口を付けたが、 亜弥の方を向くことはなく、そのまま、 穏やかな、表情も、少しも、変えなかった。           「そうですか…」 亜弥は、高井の「答え」を聞いた後、 キッチンへ戻り、食器の片づけを始めた。 亜弥はこれで、事の全容をつかんでしまっ た。高井に背を向け、高井に見せない様に、 スマホに入れた、 楽しそうに、イチゴの前でほほ笑む高井と 茉由の、一緒に写っている、 茉由から、送られた写真を、削除した。 高井は、頭の回転が速いキレモノで、 仕事が、「できる男」だし、 鋭い目力の有る、野太い声を出す男で、 そんな、 強くて、艶のある「昭和の色男」で、 クールなニヒリスト。いつも、どこででも、 堂々としていて動じないのも、傍に居て 気持ちが良い。 皆が知るエルガーの「威風堂々」曲は、まさ に、この男の為の曲と感じさせる。 高井は… スタイリッシュな細身のビジネススーツを身 にまとい、胸を張り、少し顎をあげて目を細 め、肩で風を切って進む、そんな男。 ♫♬♬♫♬♬♫♬♬♫♬♬♫♬♬♫♬♬.. それに、 よく、茉由は高井をイライラさせて、怒りを かう事があるが、そんなときには、茉由の頭 の中では、ラヴェルのボレロが流れている。 同一のリズムが保たれ、2種類のメロディー が繰り返されるのが特徴的なこの曲、 高井は、気分を害すると、その怒りは なかなかおさまらない、あまり追及する のも、面倒な事になるだけだ。             ♡✖💛✖♡✖ 高井は、亜弥との結婚で三度目。バツ2の男 で、結婚も離婚も、簡単に考えている。 亜弥が、自分の女性問題で、どう動こうが、 べつに、慌てないし、動じない。 「亜弥の好きにしたら善い」な、カンジ。 高井は、仕事上でも、自分の為に亜弥を動か してきた。 けれども、亜弥のように高井のために 「動ける女性」は、他にもいる。 それに、 目の保養にもなる、美しい女性たちは、高井 が監理している、あの、研修会場には揃って いる。 でも、 その女性たちだって、 高井が、気分を害して、考えが変わったら、 高井は、そこから、動かせる、 本当に、面倒くさく、厄介な男でもある… ♡✖💛✖♡✖       ♡✖💛✖♡✖ 高井は、亜弥が自分から離れると、声を掛け る事もなく、黙ったまま、立ち上がり、 亜弥がすすめた珈琲のあと…、その香りを消 すように、クラシックオープンカウンターに 並べられていた、自分好みの寝酒の中から、 R□MY M□RTIN R□UIS XIIIを手にすると、 自分好みのグラスに注ぎ、ゆっくりと静かに 回して香りを楽しみ、 落ち着いた冷静な眼差しでその色を確かめ、 静かに口に運ぶと、ひと口流し込み、それを 舌で転がしながら、 寝室に向い、そのまま独りで、入っていく…             …🔑!      『カチャッ!』 高井の、寝室の、ドアの鍵のかかる音がした。 亜弥は、独り、まだ、リビングで、珈琲を… 亜弥の寝室は?高井とは別? いつの間にか、最初から? 高井と亜弥には、 距離がある。 高井は、亜弥に問われたことを気にしない。 亜弥の気持ちも考えない。 亜弥の心配に、当たり障りのない事だけ伝え て、自分からは言い訳もせず、なにも気遣い もしない。             ―                🏠… 🚗---! 高井は、 亜弥が気づくまで…待っていた? また、 亜弥から、動くように…        それに…        茉由は、そんな、        高井を、理解できるか… 🍸🍻🍗🍟  🍇🍇🍇  🍸🍻🍗🍟 ♬♫♬♫♩🍸  ✖✖「 マイ!ねぇ⁈ アンタ、     ホ・ン・ト!アザト!」✖✖✖    ✖✖✖「なんでよ!」✖✖✖ 🥊「だって!マイの傍にいると、   いつの間にか、ワタシが、   悪者になってないか、   心配になってくるの!   ここは、ワタシの店なの!   もう、ダメ!その、   (^_-)-☆『目!』ヤメテよ、   ブラないでよ!   ♫♬♫♩🍸          ったく!」🥊 ♬♫♬♫♩🍸 もう、いい加減にかなり酔っぱらっている ミオンは、いつの間に、仲良くなったのか、 マイの可愛さブリブリ全開の様子に、馴染み の店を紹介したのが心配になってきたみたい で、ウンザリし、眼が座り、くだを巻く。            ♬♫♬♫♩🍸 「初めて、3人で❣」なのに、もう、マイも、 プンプンだし、レイは呆れる。 「ミオン、は、さぁ…、  きっと、酒、弱いんだよ!  マイ?気にしない、シナイ!」              ♬♫♬♫♩🍸 レイは、物分かりが良く、冷静に、もう、 仕事から解放されて皆が酒に酔い、騒ぐ店 に居ても乱れない。 チャンとしているレイは、まだ、よくは知ら ないミオンを庇い、マイを慰める。 そんな、レイの気遣いも分からなくなるほど、 酔っぱらってる、ミオン。 すっかり、デキアガッテるミオンは、渋谷駅 近くの雑居ビルにある、この店、バーで、 大学生時代にアルバイトをしていた。 だから…、 勝手知ったる…で、仕事終わりに、親しくな ったばかりのマイとレイを、今日、この店に 連れてきたかった、の、だが… ここは、    …🚃🚃🚃🚃🚃🚃🚃🚃🚃🚃 本社からは電車で… 品川駅から渋谷駅、 は、 そう、遠くない。 🚃🚃🚃🚃🚃🚃🚃🚃🚃🚃… その、渋谷駅から、道玄坂の方へ歩いて5分。 店は、ガラス張りの細長いビルの、 しかも6階だから、ちょっとほかの店と比べ て営業は不利なのかもしれないが、 料金設定が低いから、大学生のお客さんも多 く、staff繋がりのメンバーとかでガヤガヤ してるし、食べて飲んでのカジュアルな店。 🍷🍸🍷 カクテルは、カラフルなリキュールのボトル を見せる様に幅広の、カウンターの前面に並 べ、種類が多いことをアピールして、                🍷🍸🍷 ♬♫♬♫♩🍸 そこだけ、ダウンライトで明かりのトーンを 抑えた、floorから、一段高くなった、 カウンターは、✨ステージみたいで、         …✨✨ 天井のライン照明は、その日のstaffの 気分で、色と、トーンが変えられる。 ここでは、毎晩、    ♬♫♬♫♩🍸 ✨✨…🦋 黒服のイケメン2人が、✨Flair Bartending の技術を武器に、音楽にノリながら、客を アゲテ、賑やかに、パフォーマンスでつくる カクテルは、               🍸🥂🍷 それぞれ、 ☆NYの大会で🍸腕だめしをしただけの 事はある。 🦋…✨✨           ♬♫♬♫♩🍸🍻 そんな見た目も綺麗なカラフルなカクテルは、 味も保証できるから、それに酔っても良いし、 パフォーマンスに歓声を上げて、騒ぎに来る のもいい。         ♬♫♬♫♩ ♬♫♬♫♩🍸🍻      °˖✧◝🌹🌷🌺◜✧˖° だから、カウンター前はずらっと女子が多い し、これ…、カウンターに女子がいっぱいだ と、また、それ目当てに、男子だけの客も嬉 しそうに集まってくる。             ♡…🏃🏃🏃 🍸🍻♬♫♬♫♩ それに、たまにだけど、近くにはあのN◎K があるから?芸能人☆彡も来店したりする。              …✨✨ 🦋…👔 ここの遅番のstaffは、 イイカンジのイケメン揃い。 夜の営業時間は、大学生の男子が多くバイト してるし、昼間とチガウタイプの、軽めな、 見栄えの良い者が集まる。 ♬♫♬♫♩🍸 …✨✨ そんな、本人たちの美意識は高い…✨ ミオンは、 接客の仕事は初めてかと思っていたが、ここ でバイトしていたなんて、 接客仕事の経験者だとは、誰も知らなかった。 🚻🐤…🐤🐤 まぁ…、初めて、マイとレイを連れて、茉由 が社長室floorのトイレの見学に、訪れた時 も、まだ、マナー研修に参加していなくても、 確かに、綺麗に、お辞儀はできていたし、 …🍻🍻🍻 ここの接客では、重いビールジョッキ運びや、 走り回るstaffもいるようなので、体力も必 要みたいだが、           🍻♬♫♬♫♩🍸 🍻♬♫♬♫♩🍸 速いテンポの賑やかな音楽に合わせ、    早く動けるように、パンプスでもなく、黒の スニーカー?ペタンコ靴?なら、ラクロスで 鍛えてたミオンには、ゼンゼン、楽勝だった のかもしれない。     …👟👣👟 ここのstaffたちは、ミオンたちの料理を テーブルに出すたびに「…チワッ!」っと、 明るくミオンに声をかける。…✨✨ ❣(^_-)-☆ ミオンは、社会人1年目だから、まだ、ここ のstaffもバイトしていた学生時代のミオン を覚えているみたいだった。 ♬♫♬♫♩🍸    「…でさ、彼らは、     ここのバイトはお金欲しさ     じゃなくて、ファッション     感覚なんだと思うの。     『俺、渋谷のバーで          ✧˖°働いてます!』  °˖✧◝(⁰▿⁰)◜..♡     テキナカンジ。だって、     学生なのに、車だって、     こんな時代なのに、         Convertibleダヨ ❣ 」 …✨✨ 「 おー ❣ Convertible?   凄いね!学生で…」      「それきっと親!だね…」 ミオンの自慢話が始まった。 酔っぱらいの話は長い。 ♬♫♬♫♩🍸…           …♬♫♬♫♩🍸 渋谷は、学生も多く集まる。中には、有名大 学に通う、裕福な家庭に育ったコが、大学内 だけでは満足せずに、この派手な街で、自分 アピールをするコもいる。 ♬♫♬♫♩🍸   「 仕事場に履いてくる    スニーカーも、さー、    レアもので、◎◎万以上もする、    off-w◎ite n◎ke v…ax …    ワタクシなんて、 👟👟…    いまだに◎,000円くらいの    g◎neric brand  (=_=).。o○    スニーカー履いてるのに 」 …✨✨         「 それはナイヨネ…」         「 そこまではね…」 (・・? ... マイは、首を振り、レイも呆れた。   「 それにぃー、そんなコは、    女のあつかいが上手いよねぇ、    仕事帰りも、   『 ミオンさん、良かったら、         送っていきます 』    なんて、   …🚙❣    さりげなく声かけられて、    ハイ✋!先日も、送って ♡…    もらいましたけどワタシ 」             …(^o^)/ ミオンは社会人になってからも 度々この店に来ていたみたいだ。 「 凄いじゃん、学生とミオンじゃ  似合わないケド、平気なんダア…、  あっ、マイはヨーグルト ❣  美味しかったケド、あとは… 🍨  野菜食べたいから、  🥧…👀…      キッシュ ❣ に、する!」             ♬♫♬♫♩🍸 「 私は、サラダと...    ン!ポテト ❣ も?...?」 …🥗           🥔🍟🍟🥔 マイもレイも、 ミオンの自慢話には興味がない。それに、 カクテルよりも、料理、で、 お腹が減っていたみたいだ。                       🥧🥗🥗🥧 それでも、 酔っぱらいミオンは、自分が連れてきた 2人なのに、全く気遣いシナイ。 自分ペースで、まだ、喋りまくる。 (-。-) 。o○  「 聴いてる?だけどさぁ、   今の仕事は接客担当の…   suitに着替えるじゃん、   ハイヒールもオキッパだし。   だから、ホント、ワタシ、   服はヤバイくらい       考えてなくて……   でも、彼ら、そこは、   ちゃんと、スルーしてくれて 」 ♬♫♬♫♩🍸 「クッ!そりゃ~、  ミオンに興味ない    からじゃ……」            ♬♫♬♫♩🍸 カクテルを飲みながらでも、 レイのツッコミは、ブレずに正確。 でも、ミオンは気にしない。 🏎   「 で!そのままで仕方ないじゃん、    年下より貧相なカッコのままで    送ってもらいました。ケド、    やっぱり、    自宅に、まっすぐ、送って  (~_~;)💦    もらった、ダケ、って、            ザンネン!」             ♬♫♬♫♩🍸         ♬♫♬♫♩🍸  「 だよねぇ……、 🐆 オバサンにしか、   みられなかったんジャ…」 社会人1年目でも、大学生から見たら…            🍸…カクテル片手にレイが止めを刺す。 それにしても、 酔っぱらっているからか、 馴染みの店にいるせいか、 車で送ってもらったのは、高井だって… ミオンは、 茉由の前では、あんなに?熱く、語って いたのに、 それ?なのに、ゼンゼン、 🐺💦…  高井の話は出てこない。   「 うぅ~!でもさ、    彼ら、若いから、    仕事でも頼りになるよ、 🦋…✨✨    ミネラルウォーターの    ボトルケース運びの力仕事とか、    片手にビールジョッキ大、    3個ずつ、+1、  🍻\(-o-)    お客さんに運ぶヤツとか……」 🍻🍻…           ♬♫♬♫♩🍸 「 爽やかな営業用スマイルの接客、  プラス、力仕事、プラスの、  立ち仕事、も、ゼンゼン平気で、  それもホントありがたいんだよね!」 🦋 …  「 ソンデ、ここ、ダイジ!   チャンと、ワタシを女として   かばってくれて!…✨✨    (´.`)*   あぁ~!懐かしいなぁー!」 ♬♫♬♫♩🍸               …👔? ミオンは、年上よりも、年下狙い?   「 バックヤードの    ボトル出し、    こっちの力仕事も…   ✨✨   『 あっ、ミオンさん。    それ、俺、やります!』って    カバーしてくれて、       Ku~、イイコでしょ!」 ♡💛♥! (*^-^*) ✖✖「 ワタシ、あの社長室 floor に    入ったばかりの頃、    筋肉ダシのウォーターサーバーの    交換用ボトル運び、アノ!先輩に   …◇◇    ヤ・ラ・サ・レ・タ・から!    なんだか、このコたち、    思い出しちゃって ❣ ワタシ、             Kuxu~」✖✖   (`´)ノ 🍸… それでこの店に?ミオンは、 じつは…ネニモッテル… だから、 高井は、出てこないが、 先輩秘書さんの悪口は出てくる?             🐺 ✖ … 🔶◇🔸 ✖             「 …!」             「 ......」 それでも… 何も知らない2人は、突っ込むと、 メンドク、サ、なので、聞き流した。 ミオンは、美人だが、 可憐でもなく、 気が強かった…           🐱 … 🦁? そろそろ、 あの floorでは、気の強い者同士、 ミオンと先輩秘書さんのバトルが、 あるのかもしれない。🥊×🥊 「『俺やります!』って、   💛キュン!」  …✨ (´艸`)* ミオンは、思い出に浸りながらデレ~ッと テーブルでノビタ。            (・´з`).。o○ ♬♫♬♫♩🍸 「 うん!若いコが、気が利くと、  年上でも、♡だね!」…♡💛♥ 「 ウン…」…✨✨ レイも同調し、マイも肯く。   「 デサー、ワ・タ・シ!    スッゴク、酔っぱらっても、    送ってもらえるから 🏎…    頼りにしてたのに……    それなのに、ショック!💦」 ♬♫♬♫♩🍸   「もう、3月の初めに、    そのイケメンズ、    辞めちゃうの、…✨✨    卒業だからだって。しばらく、    海外旅行、で、今日も、休み!」 …🦋…🏎…✖   「 せっかく、    逢えるの、楽しみに、       してたのにぃー ❕    あのコたちいなくなったら、    ツマンナイジャン、ワタシ💦            ウエェ~ン ❕」  (/ω\) … 😿            ♬♫♬♫♩🍸 ミオンは、 テーブルに伏せたまま、身体をユサユサと 揺らしながら、愚痴りは止まらない。相当、 ストレスが溜まっているようだ。 周りも気にせずに大声でワメキ、             ♬♫♬♫♩🍸 最後は、泣き上戸になっている。 この店は、 かなりのボリュームで皆が騒ぐ店だが、 それに慣れているのか、ミオンは、 とにかく、声が、デカイ ❕                  ♬♫♬♫♩🍸 ♬♫♬♫♩🍸 マイとレイは、冷めた目で、テーブルの上の、 自分が注文したもの、は、👐それぞれの 手で、 テーブルから落ちないようにシッカリと、 ガードし、無駄にならないように、早口で 食べる。 「 へぇ~、ジャア、  マイも、この店、もう、      コーナイー !」 🚃🚃🚃…✖            ♬♫♬♫♩🍸 それに、 ミオンだけが酔っ払ったのも、 気に食わないのか、 ミオンの愚痴を聞き逃すことなく、 店のstaff次第で可愛い娘ブル気が失せたの か、マイも、あっさり、ヒイタ           ♬♫♬♫♩🍸 「だね!」 ♬♫♬♫♩🍸 あぁぁ⤵レイも、 そんなカンジ?           ♬♫♬♫♩🍸 🍸🍻🍗🍟     🍸🍻🍗🍟           🐤🐤🐤… 会社の人間が知らないこの3人の様子。 当然、高井も茉由も知らない。 茉由を振り回す策士の、亜弥と離婚した? ばかりの ✖ 3?の、昭和の色男の、 ニヒルな高井に、 自分が抜擢した、この3人の様子を 見せてやりたい…            …3×🐤? ミオンは、もともと、気が強く、弱弱しい、 ひよっ子でもなさそうで、キャラが面白い。 いまだに、なにも知らない貌で、 高井が、社長の様子を探らせる目的で、 社長室前に、ワザワザ新しく 設置した受付に座っていても、 その、 事の意味を訊けるはずなのに、 周りの誰にも尋ねることもなく、 🚗… 急に近づいてきた上司の高井に、警戒する こともなく、車で送ってもらえることに、 上機嫌でハシャギ、強面の上司の前でも、 緊張することもなく、パフェを頬張りながら、 無邪気に喜び、     ♡🍨🍧🍦…👀! 茉由からでるように云われたマナー研修では、 初めての事に戸惑いを見せ、茉由に声をかけ てもらえたこと、 高井に、パフェをご馳走に なったことや車で送ってもらったことを、 長々と、詳しく、高井の車を褒める事で、 大げさに感動して魅せたり、...🚗? 下手な感じで、健気に、 できるはずの綺麗なお辞儀も、謙遜し? 新人らしさを出してみたり、            🐓?…🐤✖ 胸にシッカリと「高井亜弥」の名札を着け 登場した亜弥の前では、 亜弥が高井の妻だと、 察しがついても、それに触れることなく、 ワザワザの、亜弥が、高井とミオンの仲を 気にしているのに、それにとぼけて?高井 から贈られてくる花に喜ぶ様を魅せた。         🌷🌺🌹…🐤♡ ミオンは、いったい、 どんなことを考えているのだろう。 ミオンは、まだ、 社会人1年目だが、 新人研修が終わったGWからずっと、 毎月、契約を捕り続けた、 「優秀な」営業担当だった。 茉由とは、 ゼンゼン違う。 この年齢でも、もう、目の前の者を判断し、 本音と建前の使い分けは、デキル。 だから… ミオンのお気に入りの車は… sedan よりも convertible ❣ マイとレイの前では、 先輩にイジメられたことは言っても、自分だ け、高井に車で送ってもらったことも、パフ ェをご馳走になったこともワザワザ言わない。 ミオンは… 大人子供? それとも…で、 高井の役に立てる?のか… 🐱+🐶…  …🦊?🐆? 🐤+🐤…  ✖🐤?    🌺🌹🌷…
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