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ーーマフラーをもらったあの日以来、僕が東徳さんに対して敬語抜きで話すようになった事以外は、僕達の関係に何ら変化は無い。
会う度に、東徳さんはストレートに想いを告げてはくれる……けれど〝付き合ってほしい〟と言われた事は一度も無い為、いつも受け流すしか出来ずにいた。
あの日貰ったマフラーも、春になったので流石に使えなくなってしまった。
彼と一緒に居ると、胸がドキドキする事が多い。
だけどそのドキドキの正体も、よく分からない。
そんな事を考えていると、彼に突然顎を掴まれ、同時にキスをされた。
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