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ルナは枯れかけた木に手を当てて目を閉じた。
木はみるみる内に、青々とした緑の葉をつけいきいきと生き返っていった。
公園にある木の全てを浄化すると次は、地面に手を当てて目を閉じた。
その瞬間、干からびていた地面には色々な花や芝生が生えてきて色鮮やかな公園に早替りした。
(さすがルナ)
レイは地面に寝そべりながら、その光景を見守っていた。
(じゃ、そろそろ行こか)
(もう……?)
( 何? 文句あるん? )
(いえ、ございません)
渋々レイが起き上がろうとした時、
「何故なんだ!」
低い男の声がした。
((何?))
二人(一人と一匹)は驚いて、瞬時に木の後ろに隠れて様子を伺った。
(ルナ、お前見られたんじゃ?)
(そんなことある訳ないやん。確かに人の気配は全く感じなかったもん)
(じゃ、あいつは何者なんだ?もしかして、忍者とか?)
(だから……。はぁ、もうこの下り、そろそろ飽きたわ)
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