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次の日、二人(一人と一匹)は夢の国にむけて出発することにした。
ルナは腫れ上がったまぶたを、冷たいタオルで押さえている。
(ルナ、今後は俺に任せてくれないか?犬だし、鼻がきくだろう)
(鼻がきく?意味分かれへんわ。寝言は寝て言えってことわざ知ってる?)
(知らないけど?)
(知らんのやったらいいわ。無駄口たたいてないでさっさと歩かなほっていくで)
(待てよ。お前、機嫌が悪いのか?もしかしてまだ怒ってるのか?)
(うるさい!)
ルナはまぶたを押さえていたタオルをレイに向かって投げた。
レイは何とか避けて、ルナの後を追った。
(危ないだろ)
(じゃ、黙って着いてこい!)
(お前なぁ……。で、この道の先は本当に夢の国に繋がっているのか?)
(そんなん決まってるやん。私はルナ様やで)
二人はまたしても夢の国からどんどん遠ざかっていた。
ルナが方向音痴だと気づく日はくるのだろうか?
一体いつになったら二人(一人と一匹)は夢の国に辿り着くのだろうか?
今度はどこに向かっているのだろうか?
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