第3章 (彼氏との仲)

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次の日、二人(一人と一匹)は夢の国にむけて出発することにした。 ルナは腫れ上がったまぶたを、冷たいタオルで押さえている。 何だかデジャブのような光景だった。 (ルナ、本当に今後こそは俺に任せてくれないか?あれから何日経ったと思ってるんだ) (ん?どれくらい経ったんやろ。でもまだ一ヶ月は経ってないから大丈夫やん) (一ヶ月だと?) (ごめん、ごめん。ちょっと盛りすぎたわ。そんなに経ってないよ) (お前、まさか……) とうとうレイが、ルナの方向音痴に気付く時がやっと訪れたのか? (まさか……夢の国の場所、知らないんじゃないのか?) (そんな訳ないやん。私を誰だと思ってるんよ。ルナ様やで。無駄口たたいてないでさっさと歩かなほっていくで) (待てよ。お前、本当に場所を知っているのか?おーい) レイはルナの後を追った。 (何回も言わせやんといてよ。私はルナ様やで。不可能なんかないんよ) 二人はまたしても夢の国からどんどん遠ざかっていた。 ルナが方向音痴だと気づく日は今回も訪れなかった。 一体いつになったら二人(一人と一匹)は夢の国に辿り着くのだろうか? 今度はどこに向かっているのだろうか?
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