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(今日、何しよ)
ルナは真剣な顔をした。
そして、ゆっくりと目を閉じた。
ルナは食べ物で一切妥協はしない。
食べたい物を食べたい時に食べるをモットーにしていた。
(唐揚げは?)
レイは食べたくて仕方がなかった。
なので、ルナにほとんど毎日、唐揚げを提案することにしていた。
が、今まで一度も食べられたことがなかった。
レイは唐揚げをいつか絶対に食べてみせるをモットーにしていた。
(もう食べ飽きたわ)
この言葉を聞いて、レイは(終わった)落胆した。
(今日、トンカツにするわ)
その瞬間、ルナの膝の上に、白いトレーが現れた。
トレーの上には白いお皿とお碗と透明のコップと黒いお箸、その横に青い容器が二つと水のペットボトルがあった。
白いお皿にはキャベツの千切り、レモン、カラシとトンカツソースがかかったトンカツにご飯、お碗には豚汁が入っていた。
青い容器の一つにはドックフード、もう一つの容器は空だった。
ルナは透明のコップと青い容器に水を入れて、レイの前に置いた。
(これがトンカツなのか!)
初めて見るトンカツにレイは魅了された。
レイのモットーがこの瞬間から、唐揚げからトンカツに変わったことは言うまでもない。
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