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「あの……」
男性はルナに睨まれている理由が分からず、ただおどおどするしかなかった。
その時、携帯電話の着信音がなり、男性は慌ててジャケットのポケットから携帯電話を取り出して電話に出た。
「あっ、はい、申し訳ございません。はい、はい、すぐ戻ります」
男性は頭を何度も下げて携帯電話をきった。
「何だか分からないけど、行かないといけないから……。ごめんね」
そう言うと、男性は慌て公園を出て行った。
「ちょっと!」
ルナの怒りはピークに達していた。
このまま黙って男性を行かせる選択肢などある訳がなかった。
ただならぬ雰囲気を察したレイは、ルナを止めようと試みたが、ルナの馬鹿力に勝てることはなかった。
結局、男性は公園から2、3歩出た所でルナに捕まり、そのまま先程のベンチに連れて行かれたのは言うまでもなかった。
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