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アルクトゥルスの宮殿の中の水晶玉の1つに光の光線が降り注いで輝きを増した。
あと9個の水晶玉は静かにそこに佇んでいる。
(ルナ、よくやったな。引き続き頼んだぞ)
レオの光が少しだけ輝きを増した。
(ルナ、今度は何処に行くんだ?)
(そんなん夢の国に決まってるやん)
(行けるのか?)
(私を誰だと思ってるん。ルナ様やで。私に出来ないことなんてないんよ。黙って着いてきな)
(本当に大丈夫なのかな……)
ルナが方向音痴だということに今は誰も気付いていなかった。
夢の国から二人(一人と一匹)は遠ざかっていることに一体いつ気づくのだろうか。
はたして二人(一人と一匹)は何処に向かっているのだろうか……。
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