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(もう、無理。これ以上は歩けない)
(そう、じゃー)
ルナはレイを置き去りにしてその場を離れることにした。
(待って。この小管西公園でちょっとだけ休んで行こう)
(嫌)
(お願いだから待って下さい。ルナ様)
(ルナ様?ん?それだけ?)
ルナは振り返って、髪を束ねているゴムを取って、髪をかきあげた。
(ルナ様は美人でスタイル抜群で優しくて賢くて非の打ち所がない素敵な人です)
(しゃーないなぁ。そこまで言うんやったらちょっとだけ待ってあげるわ)
(さすが、ルナ様)
そう言うと同時にレイはその場にうずくまった。
(日頃からもっと鍛えへんからこんなことになるんやで)
(面目ない)
(面目ないって、どの時代から来たんよ)
ルナは公園の椅子に座って目を瞑り、ペットボトルの水と黄色い容器を頭に思い浮かべた。
その瞬間、ルナの膝の上に思い浮かべた物がそのまま現れた。
ルナは容器に水を入れてレイの側に置いた。
(ありがとうございます)
レイは顔だけ上げて水をゆっくりと飲み始めた。
残りの水をルナは一気に飲み干した。
(5分だけ待つからそれまで休んでなぁ。この公園の浄化してくるわ)
(5分だけ……)
(何か文句ある?)
(滅相もございません)
「ぷっ、だからどの時代からきたんよ」
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