プロローグ

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「なんだったんだろーな、あれ」 下校途中、やはり先程の少女の件が気になってしまい、俺は無意識のうちに声に出してしまっていた。 「西暦2018年、地球は眠る? だっけ?」 「テレビの演出だろ」 「変な演出だなー」 結局、この話はそれだけで終わった。 翌日、学校に行くと皆が皆何かを話していた。 気になったので、俺らより先に来ていたはすみたちに訊くと、どうやら昨日のテレビの少女の話らしい。 「俺さー、夕日テレビ見てたけど、それにも女の子でてきたぜ?」 「タモテレにもいたー!」 「まじかよ」 はすみが怪訝そうに呟いた。 「なした? はすみ」 「どのテレビ局のテレビにも、あの女の子がいたみたいなんだ」 「え、そんなことあんの!? ドッキリとかじゃねーの?」 素っ頓狂な声をあげる俺に、龍はケラケラと笑った。
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