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馬運車の中でも、柿崎オーナーやツバメは楽し気に話をしていた。
シュバが念願のダービー馬になったことや、チャチャカグヤが差し脚質で重賞戦を勝利したことが嬉しくて仕方ないのだろう。
馬運車の馬用スペースでも、シュバはチャチャカグヤやウマナミジミー、隣のきゅう舎のヒダカダーロと話をしていた。
『これでやっと小生も、G1馬になれたね』
『考えてもみれば、ここに乗ってるのって全員G1馬なんだな』
ヒダカダーロが言うと、ウマナミジミーも『そういえば』と言いながら、仲間たちを見渡した。
チャチャカグヤの勝ち鞍は、優駿牝馬、桜花ステークス、秋華賞、ホープフル杯、阪神ジュベナイルと、G1戦だけで5つ。
シュバババババババの勝ち鞍は、G1東京優駿、G2弥生賞アサルトインパクト記念など。
ウマナミジミーの勝ち鞍は、G1ホープフル杯、G3キンザン記念など。
ヒダカダーロの勝ち鞍は、G1卯月賞、G3中京ファルコンカップなど。
1頭、明らかにおかしな牝馬が混じっているが、これだけの駿馬が同じ馬運車に乗り合わせることは本当に珍しいことだ。
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