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ヒダカダーロとウマナミジミーは、そんな大げさな、と言いたそうな表情をしていたが、弟馬のシュバだけは納得した様子で頷いた。
『わかる。彼女、アサルトインパクト記念で戦った時以上に実力をつけているからね。このまま成長を続けたら、どんな競争相手になるのやら…』
『でもお前、勝ったじゃん』
ヒダカダーロが言うと、シュバはすかさず『あれは運が良かっただけ』と反論した。あくまで友人2人にも油断して欲しくないようだ。
シュバは険しい表情をした。
『とにかく、バスタードブラックさん、姉さん、ペルル、それにお前…今年の宝島記念はいつも以上の激戦になるかもしれないね』
『俺様がオマケみたいに言われてるのが気に入らねーけど、まあ、そうだな』
ヒダカダーロはふと、思い出したよう言った。
『でも、それ以前に…呼ばれるかね、俺とお前』
彼に言われて、シュバも悩ましい顔をした。
『東京優駿の前に小生とダーロで、パドックの花壇バイキングくらい、したほうがよかったかな?』
『いや、無理だろ…暴れ馬がいなかったし』
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