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ドドドはじっと、シュバ、ウマナミジミー、ヒダカダーロを眺めた。
『お前たちはG1馬。つまり、2022年度産駒を代表する競争馬だ。G1馬が力を出し切れないまま負ければ、お前たちに敗れたライバルたちも皆が弱いことになってしまう』
その言葉を聞き、ウマナミジミーとヒダカダーロの頬から冷や汗が流れ出た。目の前に立つドドドが、牧場にいるはずの父馬に見えたのだろう。
チャチャカグヤも凛とした表情で言った。
『私からも言わせてください。貴方たちを育てるために関係者の方々は、想像もできないほど努力をしています。一生懸命走ることは大事ですが、怪我、特に引退の原因になるような事故にはくれぐれも気を付けてください』
チャチャの発言に、ヒダカダーロとウマナミジミーは唸った。これぞ名牝の言葉だと心の底から思っているようだ。実はチャチャやシュバの母、カグヤドリームが常日頃から言っているセリフなのだが、ドドドもシュバも、気づかないふりをして頷いているので、良しとしてほしい。
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