39人が本棚に入れています
本棚に追加
~登場人物紹介~
※※こちらを読まなくても本文は楽しめる仕様となっております※※
ルクシエル(16)
銀髪菫瞳。小さなころは冒険者の家族たちと一緒に森を冒険する毎日だったので、見た目に反して狩猟は得意。家族がドラゴンの巣で全滅してからは、孤児を引き取って聖女に仕立てあげる「聖教会」に引き取られる。過酷な訓練を課され、奴隷のような首枷・手枷・足枷をつけられたが、本人は「強いものが弱いものを虐げ/食べるのは当たり前」と、あまり気にしていない。魔王に食べられる生贄になった時も、ひとの役に立てると喜んだ。魔王に救われたあとは、首枷がないと落ち着かないので、チョーカーを身につけている。また、魔王が髪の一房を三つ編みにしてくれるようになった。母親は楽天的で能天気な最強冒険者で自然界の弱肉強食を子どもたちにも叩き込んでいる。父親は物静かな元・異端系学者で、君主論や聖典や他民族のことも子供たちに教えていたため、ルクシエルは知識も豊富で、難解な書物を読破可能。
魔王(???)
黒髪赤目。数千年間、魔王をしているが、本人は早く辞めて楽隠居をしたいと常々思っている。次の魔王が見つかるよう祈るのが日課だったが、誰かれ構わず「私を食べてください!」というルクシエルを守るために、もう少し魔王でいようと決意する。妃候補は今までにも多数いたが、魔王は世襲制ではないこともあり、婚姻には至らなかった。(妃候補の女性たちも、冒険を極めたいとか、人型だけどドラゴンと愛し合っているとか、大胸筋以外愛せない自由な方々だった)母親は怖い人だったらしく、話題に出すだけで震えあがる。父親は行方不明。
ジン(???)
青髪青目。チェーンつきの眼鏡をかけている。魔王の側近。常に無表情なクールキャラ。が、「鎖骨良ければすべてOK(男女問わず)」というフェチの持ち主でもある。世界から美しい鎖骨が消えるのが嫌という理由だけで、人間界との戦争も避け続けているフェチを極めしもの。実家は魔族の中でも大貴族であり、兄弟や従兄弟ふくめ親族が2000人くらいいるらしい。魔界をつくった「始祖の一族」の末裔でもあり、魔力の上限値も一族そろって多い。ジンの一族から次の魔王が出てこないかと期待されているため見合い話も多いが、魔王と同様、魔界の住人は強くなればなるほど変人奇人が多いので、なかなか婚約までたどり着かない。
勇者(16)
赤髪緑目。ショートヘアの凛々しい美少女。……なのだが、臆病で怖がりで内気で根暗。「聖教会」で育ったためルクシエルとは親友。小さなころにルクシエルから贈られたピアスを大事にしている。ルクシエルが魔王暗殺に失敗したので、人間の国から派遣された。いつもなら絶対に魔界になんて行かないがルクシエルの仇討のために怖がりながらやってくる。魔王も魔物も人間もすべて怖くて、戦闘も大嫌い。国王からもらった剣もその日のうちに質屋に入れて怒られたりしている。親にもばっちり捨てられているため、他人からの愛情は(ルクシエルのもの以外は)認めない。だが、守るべき人がいるときだけは、そばにある木の棒だけでもドラゴンを吹っ飛ばすほどの攻撃力を見せる。他人を守るためなら自分の骨が折れ肺が敗れても戦い続けるため、すぐに怪我をするしすぐに死にそうになる。「自分は弱い」と思っているので鍛錬も怠らない。守備力最弱、攻撃力人類最強といわれる所以。
お姐さま(???)
魔族。大魔女と呼ばれており、魔王も頭があがらない。ジンは会いに行こうとすらしないが、一応同じ血脈らしい。魔界のすべての知識を保有しており、水鏡で世界の動向を見守っている。「始祖の一族」の生まれ変わりだとか、生き残りだとか、本人だとかいわれているが、本人は何も話さないので謎。数"匹"の人間と魔物を飼っているが、その理由も不明だし、数千年も姿かたちが変わらないので魔族からも不気味に思われている(魔族でも多少は年をとるし、死ぬこともある)。
最初のコメントを投稿しよう!