エピソード1

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教室に入ると半分くらいの人数がいた。 黒板に座席表が貼ってあり五十音順になってるね。 「瑞樹1番じゃん。わかりやすくていいね。」 「まじ?なにげに1番はじめてだわー。」 「俺は5番だ。やった1番後ろだ。」 「えーいいなー。」 とりあえず自分の席に荷物置いて瑞樹としゃべってた。 なんかさっきからチラチラ見られてる気がする。 「お前ら席つけー。」 担任らしき人が入ってきた。 全員大人しく席に着いた。 「んじゃ、お前らの担任になる摂田屋創(せったやはじめ)だ。よろしくー。出席番号1番から自己紹介しろー。」 「はーい。新町瑞樹です。趣味はスポーツ観戦!よろしく!」 あ、好きな食べ物じゃなかった。 俺含め順番に無難な自己紹介をしていく。 全員終ったけどまだ時間に余裕があったらしく担任への質問コーナーが始まった。 年齢やら恋人の有無やらくくだらない質問ばっかり。 お堅そうな見た目だけどなんかこの担任緩いなぁw 眼鏡がダサいけどよく見ると整った顔してるからか、(ゲイもしくはバイであろう)生徒がキラキラした目で見てる。 そんなこんなしてると時間になったらしく担任に廊下に出席番号順に並ぶように言われた。 いよいよかぁ~。 春兄気付いてくれるかなー。 たしか春兄は生徒会役員なはずだから新入生が見えやすい位置にいるはず。
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