エピソード1

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まぁこんなとこにいるんだしゲイに抵抗あったら大変だわな。 俺が男もいけるよってアピールもできてよかった。 そんな話をしてたら瑞樹が帰ってきた。 「ただいま~。あ、白藤先輩がいるー。さっきぶりです。」 「おかえりー。どこ行ってたの?」 「総一のとこー。隆で遊んできたw白藤先輩、秋生とゆっくり話できました?」 「うん、気を遣ってくれてありがとう。おかげでゆっくり話せたよ。アキの同室が君みたいな子でよかった。」 「秋生のことは任せてください!なんちってw」 なんか結婚の挨拶にきた彼氏とお父さんみたいな会話だな。 「じゃあ俺は部屋に戻るよ。アキ、またね。」 「うん、部屋まできてくれてありがと。」 春兄とバイバイした。 「よかったね秋生。」 「うん、めっちゃ幸せ~。」 「あははw顔緩みすぎwてか白藤先輩としゃべってるときの秋生恋する乙女って感じなんだけどあれで気付かない先輩鈍感なの?」 「たぶんただの可愛い従兄弟って感じなんだと思う。どうしたら意識してくれるのかね?」 「なかなか手強そうだね。」 可愛がってくれてるから好かれていることは確かだけどそれを恋愛感情に持っていくのは大変そうだな。 どうしたもんか。 悶々と考えていると瑞樹のお腹がなった。 「お腹なっちゃった~。お腹空いたから夕飯行かない?」 「あ、もうそんな時間か。じゃあ行くか~。」 瑞樹と連れだって食堂に行くとなかなか賑わっている。 そして視線がウザイ!! 気付かないふりするけど。 「秋生注目の的だね。」 「気のせいってことにしといて。」 食事を持って空いてるとこ探してると俺と瑞樹を呼ぶ声が聞こえた。 そちらに視線をやると総一と隆がいたのでそっちに行く。 「こっちこっち~。」 「ちょうど来てたんだね。」 俺は隆の隣で瑞樹は総一の隣に座った。 隆と総一はほとんど食べ終わってた。 「めっちゃお腹空いた~。」 「瑞樹お腹の音大きすぎないか?」 「部屋からずっと鳴りっぱなしで一緒に歩くの恥ずかしかったんだけど。」 「自然現象だから仕方なくない?いただきま~す。」 ガツガツを食べはじめる瑞樹。 見た目に反してなかなかワイルドな食べ方するよね。 瑞樹見てたら俺も腹減ってきたから食べよ。 黙々と食べてるとなんだか隆にめっちゃ見られてる。 「・・・さっきから何?」 「いや~秋生って食べ方けっこう綺麗だよね。」 「そお?あんまり意識したことないけど。」 「それに比べて瑞樹は食べ散らかしてるw」 「意外と男らしい食べた方だよな。俺もいまだに慣れない。」 「食べ方なんてなんでもいいじゃん!美味しく食べられれば。」 「瑞樹見てると美味しそうだもんね。俺よりも総一の方が食べ方綺麗じゃない?」 「たしかに総一の食べ方ってお手本て感じだよね~。」 「まぁ家がそんな感じだからな。」 いいとこの坊っちゃんか。 食べ終わって食後の一杯を堪能してるときに気づいたけど俺らめっちゃ見られてるよね。
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